【2020卒向け】就活の内々定・内定が出る時期は?業界・企業によって時期が異なる理由は?内定者アンケート&プロの解説付き

就活を進めるにあたって気になることの一つ、「いつごろ内々定・内定が出るか?」。一般的なルールや、就活を経験した先輩へのアンケート結果、専門家の見解などをもとにご紹介します。

(1)一般的には、内々定は6月1日以降、内定は10月1日以降に出る

一般的に、内々定が出るのは卒業・修了年度の6月1日以降、正式な内定が出るのは卒業・修了年度の10月1日以降とされています。これは、経団連(日本経済団体連合会)が新卒採用において企業が自主的に守るルールとして毎年発表している「採用活動に関する指針」に基づいています。2020年の採用に関しても、同様のスケジュールで指針が発表されています。

なお、内々定とは、「10月以降に内定を出す」という企業からの口約束のようなもの。書面を交わすケースは少なく、口頭で、あるいはメールなどで伝えられることが多いようです。そして、10月以降に企業が「採用通知」「内定通知」などといった書面を学生に渡し、学生が企業に「内定承諾書」を提出することで労働契約が成立し、「内定」となります。

内定と内々定の違いについて詳しく知りたい人はこちらの記事がオススメ↓
【専門家に聞く】「内定」と「内々定」の違い、内定取り消しの対処法

(2)【内定者アンケート】先輩たちが内々定をもらった時期は、卒業・修了年度の6月がピークという結果に

では、2019年卒の先輩たちはいつごろ内々定を得たのでしょうか?2019年3月卒業予定で、1社以上から内々定が出た経験を持つ大学4年生 392人に「初めて内々定が出た時期」を尋ねてみました。
■初めて内々定が出た時期はいつですか?(n=392、単一回答)

初めて内々定が出た時期は?:アンケート結果グラフ

この結果、最も多かったのは「大学4年生6月」で27.8%。次に「大学4年生5月」(24.2%)、「大学4年生7月」(14.8%)が続きました。

内々定の時期・ピークは、業種によって異なる

■初めて内々定が出た時期:IT業界(インターネット、SI、ソフトウェア/n=63、単一回答)

初めて内々定が出た時期:IT業界(インターネット、SI、ソフトウェア)アンケート結果グラフ

■初めて内々定が出た時期:金融業界(銀行、生命保険、損害保険など/n=47、単一回答)

初めて内々定が出た時期:金融業界(銀行、生命保険、損害保険など)アンケート結果グラフ

業種別に見ると、例えば、最初の内々定をIT業界(インターネット、SI、ソフトウェア)から得た学生の77.8%は大学4年生の4月〜7月に、金融業界(銀行、生命保険、損害保険など)から得た学生の74.5%は大学4年生の5月〜6月に内々定を得ており、業界によって内々定が出始める時期やそのピークなどが異なることがうかがえました。

(3)【プロが解説】業界・企業によって内々定が出る時期に違いがある理由は?

5月以前に内々定を得ている学生がいたり、業界や企業によって内々定が出る時期にばらつきがあったりするのはなぜでしょうか?人事として新卒採用を20年担当し、現在はさまざまな企業の人事・採用コンサルティングを手掛ける採用のプロ・曽和利光さんにお伺いしました。

経団連加盟の有無によってスケジュールが異なる

外資系企業やベンチャー企業など、経団連非加盟企業を中心に独自のスケジュールで採用活動を行う企業があるため、業界や企業によって内々定が出る時期が異なります。 経団連は日系大手企業の多くが加盟している団体ですから、「3月1日広報活動開始、6月1日選考活動開始」という経団連の指針の影響力は大きなものです。

また、国公私立大学などで構成する「就職問題懇談会」も、このスケジュールで採用活動を行うよう、毎年、企業に対して要請しています。したがって、大学側としては、全企業に対して「3月1日広報活動開始、6月1日選考活動開始」というスケジュールを求めていることになります。

ただ、先述した外資系企業やベンチャー企業の中には、経団連の指針は自社の考えにそぐわないといった理由で、独自のスケジュールで採用活動を行なっている企業があります。それが、業界や企業によって内々定が出る時期がまちまちになる大きな要因です。

面談を受ける就活生

(4)業界・企業ごとの内々定時期の特徴は?

では、業種などによって内々定が出る時期や、採用活動を行う時期に特徴はあるのでしょうか?経団連加盟企業は6月1日以降に内々定を出すのが一般的ですが、その他の企業については、曽和さんによると次のような傾向があるとのことです。

●外資系企業…採用人数が少なく、人気も高いため、3月〜4月までに内々定を出し、選考を終える企業が多い。ただし、採用人数が多い企業はこの限りではなく、早期に門戸を開きつつ、長く採用活動を行なっている場合もある。

●ベンチャー企業…早期から選考を行うが、採用人数が多い企業などは、6月末ごろまで選考を行なっている場合がある。

●求人倍率(※)の高い業界・企業…採用人数を充足させるために、早期から門戸を開き、長く採用活動を行なっている。

●中小企業…大手企業の活動のピークよりもあとに選考を実施。例えば、6月末ごろから選考を開始する企業などがある。

企業の多くは、リクナビなどの就職情報サイトや自社の採用ホームページに選考スケジュールの目安を明記しています。興味のある業界や企業の情報を調べてみて、おおよそのスケジュールを把握しておきましょう。

(※)求人倍率とは、「求人数」を「仕事をしたい人の数」で割ったもの。世の中にどれくらいの求人(仕事)があって、それにどれくらい応募(仕事をしたい人)があるかを表す。

 

【調査概要】
調査期間:2018年8月29日~9月3日
調査サンプル:1社以上内々定が出た経験のある大学4年生392人
調査協力:株式会社ジャストシステム

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曽和利光さんプロフィール写真

【監修】曽和利光さん
株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『悪人の作った会社はなぜ伸びるのか? 人事のプロによる逆説のマネジメント』(星海社新書)など著書多数。

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記事作成日:2018年9月25日

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