合同企業説明会って行く意味はある?得られるメリットや情報とは

毎年6月を皮切りに、年間を通して開催されている合同企業説明会(合説)。時期ごとに少しずつ内容や特徴に違いがあり、個人の就活の状況や興味・関心の定まり方によってさまざまに活用できます。時期ごとの特徴や参加すると得られる情報などについて、先輩の声を交えて紹介します。

合同企業説明会って行く意味はある?得られるメリットや情報とは

(1)合同企業説明会とは? 時期によって内容が変わる?

1. 合同企業説明会とは

合同企業説明会(合説)とは、文字通り、たくさんの企業が集まって合同で行う説明会のこと。

リクナビのような就活情報サイトをはじめ、大学や地方自治体などが、全国各地で行っています。その規模は、数百社が集まる会場に数万人もの学生が参加するものから、数十社が参画して数十人程度の学生が集うものまであります。

リクナビのイベント(合説)では、会場に設置された企業のブース内で集まった学生に向けて、会社概要や事業内容、先輩社員の話などを紹介する会社説明会が行われるほか、ブースを設けていない人気企業による講演形式の会社説明会が行われることもあります。

さらに、エントリーシートの書き方や面接でうまく自分を伝えるコツ、筆記試験のポイントなど、就活ノウハウを学べるセミナーなども開催され、毎年満席で予約が取れないほど人気のものもあります。キャリアカウンセラーや学生の就活事情に詳しい専門家などが丁寧に教えてくれます。

2. リクナビのイベント(合説)では時期ごとに得られる情報が異なる

リクナビのイベント(合説)の特徴の一つに、以下のように「時期によって得られる情報が異なる」という点があります。

6月〜8月(就活準備期):インターンシップの情報を企業から直接聞ける

主に、夏〜秋のインターンシップについて情報収集したい人向け。企業のブースでは、インターンシップ実施予定の企業から、事業内容やインターンシップのプログラム内容などの説明を受けることができます。また、講演形式の会社説明会では、インターンシップ実施予定のない人気企業が業界・仕事研究に役立つ講演を行う場合も。

10月〜翌年2月(就活準備期):インターンシップや業界・仕事理解のための情報を企業から直接聞ける

秋〜冬のインターンシップについて情報収集したい人や、就活に向けて業界研究や仕事研究をしたい人向け。企業のブースでは、事業内容やインターンシップのプログラム内容などの説明を受けることができます。業界・仕事理解を深めることのできる講演やセミナーが増えてくるのも特徴です。

3月〜5月(就活期:採用情報公開後):募集情報を直接聞ける/知らなかった企業に出会える/選考準備ができる

応募・選考に向けた情報収集をしたい人向け。企業のブースでは、募集内容に関する情報を直接聞くことができます。また、参加企業数が圧倒的に増える時期なので、知らなかった企業に新たに出会える可能性も大。また、適性検査や面接、グループディスカッションなどの対策を学べるセミナーが会場内で開催されることも多いのが、この時期の特徴です。

6月以降(就活期:選考開始後):募集中の企業から直接話を聞ける/その場で選考を受けられる場合も

応募受付中の企業を探している人向け。企業によっては、説明を受けたあと同じ会場内で面接を受けられる場合も。

先輩に聞く!時期別の合説活用法

大学3年の夏から大学4年の6月まで、計6回参加。3年夏から4年春までは、興味を持っていたコンサルティング業界について1社ごとの特徴を知るのが目的。数社から内々定を得たあとの4年5〜6月は、コンサルティング業界以外にも興味を持てる業界・企業が出てくるかもしれないと、後悔のない選択をするために参加しました。そこで魅力を感じた1社に応募しましたが、最終的にはコンサルティング業界で働きたいという思いを再確認し、納得できた段階で就活を終えました。(コンサルティング業界内定/男性)

合説の企業ブースで、企業の説明会を聞いてみよう

(2)先輩はどれだけ参加した? 参加して感じたメリットは?

実際のところ、どのくらいの先輩が参加し、どんなメリットを感じたのでしょうか? 2018年4月就職予定の内定者(調査時点)382人へのアンケート結果を見てみましょう。

1. 先輩の4人に3人が参加し、うち8割近くはリピート参加

まず、合同企業説明会への参加経験を尋ねたところ、「行ったことがある」と答えた学生は73.3%。「行ったことがない」と答えた学生は26.7%でした。

●合同企業説明会に行ったことはありますか?(n=382)

合同企業説明会に行ったことはありますか?

さらに、「行ったことがある」と答えた人にその回数を尋ねたところ、79.3%の人が2回以上参加経験があり、「5回以上」と答えた人は26.4%という結果に。

●合同企業説明会には何回行きましたか?(n=280)

合同企業説明会には何回行きましたか?

2. 参加理由は「新しい業界・企業に出会えると思ったから」など

参加経験者に参加理由を尋ねたところ、最も多かったのが「新しい業界・企業に出会えると思ったから」で55.4%。次に、「就活の役に立ちそうだったから」(36.8%)、「なんとなく行くものだと思っていたから」(35.0%)などが続きました。

●合同企業説明会に参加しようと思った理由を教えてください(n=280、複数回答)

合同企業説明会に参加しようと思った理由を教えてください

3. 参加者の7割が「満足」。理由は、「志望業界・企業について理解を深められた」など

参加した結果、内容に満足しているかどうか尋ねたところ、70.0%が「はい」と回答。その理由として、半数以上が「志望業界・企業について理解を深められた」(62.8%)、「思ってもいなかった業界・企業と会うことができた」(52.0%)(複数回答)。ほかにも、「さまざまな企業について効率的に知ることができた」(47.4%)、「実際の社員と話すことができて、企業の雰囲気を知ることができた」(31.1%)などの回答がありました。

●合同企業説明会に行って満足していますか?(n=280)

合同企業説明会に行って満足していますか?

●「合同企業説明会に行ってよかった」と思う理由を教えてください(n=196、複数回答)

「合同企業説明会に行ってよかった」と思う理由を教えてください

先輩のアンケート結果からも、合説は、「知らなかった業種・企業に出会う」「社員と実際に話すことで企業理解を深める」「同業他社を比較・検討する」などの使い方ができることがわかります。

(3)先輩が感じた、合説のオススメポイント

先輩たちは具体的にどんな目的を持って合説に参加し、何を得たのでしょうか? 先輩が感じた合説のオススメポイントは大きく3つに分けられます。それぞれについて、先輩の声を紹介します。

1. 今まで知らなった企業と出会える

・IT業界を志望していましたが、知らない企業も含めて企業ごとの違いを知りたいと思い参加。比較的空いているIT企業があれば、積極的に話を聞きに行くようにしました。1対1だと、例えば「育児休業制度の利用実態」など大勢の前では聞けないような質問ができます。「女性活躍支援の制度はあるが、最近整備されたばかりなので利用者はまだ少ない」など率直に実情を教えてもらえた企業や、後日開かれる個社の会社説明会の予約をさせてくれた企業もありました。ちなみに、入社予定の企業は学内合説で初めて知った企業です。(IT業界内定/女性/3月に4回参加)

・メーカーの研究開発職を志望していましたが、携わりたい製品などは明確に決めておらず、合説でいろんな企業の人から直接話を聞いた上で志望を絞るつもりでした。事前に参加企業の一覧を見て、明らかにメーカーではない企業以外は知らない企業も含めてホームページをチェックし、採用情報や開発している製品を見て興味を持った企業の中から当日話を聞いて回る企業を決めていました。その後応募した企業のうち、BtoB企業(法人を対象に商品・サービスを提供している企業)のほとんどは合説の予習をしていて初めて知った企業でした。(メーカー内定/女性/12月に1回、3月に5回参加)

2. 個別の企業について詳しく知り、比較検討できる

・どの企業もホームページを見るだけでは似たような点を強みとして押し出していて違いがわからなかったため、直接話を聞いて違いや特色を知るために合説に参加。すべての企業に「貴社の強みと弱みを教えてください」と質問することで、得意分野や社員の雰囲気の違いなどが見えてきました。(IT業界内定/女性/大学3年3月に4回参加)

・興味のわいた複数の企業の詳しい情報が一度にまとめて手に入る場として合説を使っていました。しかし、実際に行ってみると、事業内容だけでなく、働く人やその企業を目指す学生の雰囲気をじかに感じて自分に合うかどうか判断できる良さに気づきました。合う雰囲気、合わない雰囲気というのはやっぱりあって、この人たちとは合わなそうだと感じれば、応募先から外すことも検討しました。(レジャー・アミューズメント内定/女性/3〜5月に計8回参加)

3. 就活ノウハウを学べる

・どんなふうに面接の練習をすればいいのかわからなかったので、模擬面接を受けられるコーナーに参加。私の場合、声のトーンをいつもより少し上げて話した方が明るく聞こえることや、きちんとして見える座り方・手の位置、言いたいことが相手に伝わる話の構成の仕方などをアドバイスしてもらえて、面接で意識すべき点がわかりました。(メーカー内定/女性/12月に1回、3月に5回参加)

・エントリーシートの書き方を知るために、書き方講座に参加。「自己PRは過去の経験を基に書く」といったことはなんとなく知ってはいたものの、どんな構成でどのように表現すればいいのかわからなったのですが、講座では文例を基に具体的に解説してもらえたので、すごく納得がいきました。ほかにも企業がエントリーシートを評価する視点なども開設してもらえたのがよかったです。(レジャー・アミューズメント内定/女性/3〜5月に計8回参加)

4. ほかにも、意外なメリットが!

合説では意外な出会いもある

上記の3つ以外にも、先輩たちがメリットに感じたことがあったようです。合説に参加して得た、先輩たちの意外な声も紹介します。

●自分の志望を再確認する

興味を持っている企業だけでなく、その企業がかかわる市場の川上・川中・川下にある企業のブースにも行って話を聞くと、自分のやりたいことや、なぜその企業に興味があるのか、やりたいことは本当にその企業でできるのか、といったことを相対化して考えられると思います。僕の場合、志望企業とその周辺の企業群を集中的に回れるよう、あらかじめ出展企業一覧からリストアップした上で当日に臨んでいました。(コンサルティング業界内定/男性/大学3年夏から大学4年6月まで計6回参加)

●OB・OG訪問の代わりに活用

社員の人たちの考え方や雰囲気が自分に合うかどうかは、人事の人だけ見ていてもよくわかりません。就活を経験した先輩から「最低3〜4人の話を聞かないと、その会社や社員の雰囲気はわからないよ」とアドバイスをもらったこともあったので、合説をOB・OG訪問の代わりに使って、現場社員の方がいれば積極的に「なぜこの会社に決めたのか」といったことを聞くようにしていました。(メーカー内定/女性/12月に1回、3月に5回参加)

●社員に聞いていいこと、よくないことを把握する

質疑応答の時間にほかの学生の質問内容と社員の反応を見て、どこまで突っ込んだ質問ができるのか判断していました。また、自分にはなかった視点の質問が出てくれば、メモしておいて別の企業のブースに行った時に質問しました。個社の会社説明会だと周りの学生の本気度が高くて質問をするにも気後れしてしまいますが、合説は気軽に質問できるのがいいところです。(メーカー内定/女性/12月に1回、3月に5回参加)

●他大学の学生から刺激を受ける

自分の周りの同じ大学の学生は動きが遅かったので、合説に行って就活を積極的に進めている学生の多さや熱気を体感することで、「自分もやらなきゃ」と自分を奮い立たせていました。就活を意欲的に続ける原動力になっていたと思います。(地方公務員内定/男性/大学3年2月から大学4年8月まで10回以上参加)

●「就活」そのものに慣れる

3月は毎週のように合説に行っていましたが、その目的の一つに「自分の意識を就活モードに変える」というのがありました。スーツを着て、ヒールのある靴を履いて歩くこと自体、これまでほとんど経験がなかったので、定期的に合説に行くことで慣らしていきました。(レジャー・アミューズメント内定/女性/3〜5月に計8回参加)

(4)まとめ

先輩たちのように目的を持って準備をして参加すれば、出会いや刺激を得られる合説。時期や自分の興味・関心に応じて「何のために行くのか」「何を得て帰ってくるか」などをはっきりさせて、有効活用しましょう。

 

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【調査概要】
調査期間:2018年3月9日~3月12日
調査対象:2019年4月に就職予定の全国の専門学校生・短大生・大学生・大学院生382名
調査協力: 株式会社クロス・マーケティング

記事作成日:2018年4月6日

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