グループディスカッションとは?流れやポイントを紹介

グループディスカッションは、多くの企業で取り入れられている選考方式。どんなことをするのか、どんな準備をしたらいいのか、不安な人も多いのでは?

企業の人事担当者へのアンケート結果を基に、企業が見ているポイントや流れなどを紹介します。

グループディスカッションとは?

グループディスカッションとグループワークの違い

グループディスカッションと、グループワークについては、企業ごとに呼び名が異なることがあり、明確に定義づけがされていない場合が多いです。

グループディスカッションは、グループで与えられたテーマについて議論し結論を出す、といったことが一般的。
グループワークは、与えられたテーマについて、グループで考えて、何かを作ったり、結論を出したりするものです。

グループワークの中には、例えばゲーム形式で店舗経営を行って売り上げを競うものや、企画を立ててその企画書やポスターなどの制作物を作成する、といったワークがあります。

ただ、議論をメインにしたものでもグループワークと呼んだり、ワークを含む内容でもグループディスカッションと設定したりしている企業もあります。

そのため、その違いをあまり意識せず、複数の学生で与えられたテーマに挑み、そのプロセスを人事担当者が審査する集団選考である、と認識しておけばよいでしょう。

グループディスカッションの実態

新卒採用に携わる人事担当者に実施したアンケート(※)の結果を基に、グループディスカッションの人数・時間について紹介していきましょう。

1グループ当たりの人数

■新卒の採用選考でのグループディスカッションは、1グループ当たり何人で行いますか。複数回行ったことがある方は、すべてお答えください。(N=700/複数回答)

グループディスカッションの1グループ当たりの人数グラフ

最も多いのは、2~5名の61.1%。次いで、6~10名が35.6%という結果に。

大半のグループディスカッションは10名以内で実施されているようです。

所要時間

■新卒の採用選考でのグループディスカッションの所要時間はどのくらいですか。複数回行ったことがある方は、すべてお答えください。(N=700/複数回答)

グループディスカッションの所要時間の割合グラフ

20分~30分未満が最も多く、36.9%。次いで、10分~20分未満が22.3%。30分~40分未満が21.9%となりました。

グループの構成人数によって時間が前後する可能性もありますが、30分前後の企業が多いようです。

グループディスカッションの一般的な流れ

グループディスカッションは、どんな形で進行していくのでしょうか。
一般的な流れを紹介しましょう。

  1. 企業より、テーマや時間、ルールなどが伝えられる
  2. 自己紹介をする。学校名や氏名などを伝え、簡単なあいさつを行う
  3. 役割(司会、書記、タイムキーパーなど)やタイムスケジュールを決める
  4. それぞれの意見を出し合ったり、共同作業を行ったり、ディスカッション・ワークを行う
  5. グループとしての意見をまとめる(成果物があるなら、成果物の制作)
  6. 発表する

一般的な流れはこちらですが、企業によって異なることもあります。

まずは、この流れを頭に入れつつ、企業の指示に柔軟に対応するように心がけましょう。

グループディスカッションのテーマ

グループディスカッションではどんな問題が出題されるのでしょうか。

人事担当者のアンケートであがった、実際に出題されたテーマを基に解説します。

出題されたテーマは、多種多様です。分類をしながら紹介していきましょう。
まずは、ディスカッション形式で行われたテーマから紹介します。

所属する業界や自社に関するテーマ例

  • 泊まってみたいホテルとは?(ホテル業界)
  • 建設業の今後の見通し(建設業界)
  • これからのAI、VR技術を使ったビジネスの将来性について(ソフトウェア業界)

所属する業界や自社に関するテーマは定番の一つ。

特に、業界の今後にかかわる技術や社会動向についての内容は多く見られました。

時事に関するテーマ例

  • 地域活性化(百貨店業界)
  • 最近の時事経済問題について(銀行業界)
  • 少子高齢社会の進展とその解決方法について(生命保険業界)

ニュースなどで取り上げられる時事に関する内容も代表的なテーマ。

日ごろからニュースをチェックして、世の中の動きは押さえておくとよいでしょう。

そのほかのテーマ例

  • 社会人と学生の違い(食品メーカー業界)
  • 当社の採用条件は何だと思うか(不動産業界)
  • 月に行けたら何をする?(電機メーカー業界)
  • 大学の入学志願者を10%増加させるには(ソフトウェア業界)

社会人と学生の違いや自社の採用に関するテーマについては、複数の企業で実施されています。

また、あえてその業界・企業とは関係のなさそうな突拍子のないテーマ、正解がまったくないようなテーマを設定している企業も多いようです。

ワーク形式のテーマ例

次は、ワーク形式で行われたテーマについて紹介します。

  • 自社の実績や商品データを参考に画期的な新商品の企画を提案する(化学メーカー業界)
  • 複数枚の折り紙を使ってなるべく高い塔を作る(ホテル業界)

ディスカッションだけでなく、ワークで実施する内容についても、さまざまなテーマがあります。

データ分析や企画をするもの。
折り紙を作る、という作業を通して実現させるもの。
また、シミュレーションゲームのように、断片的な情報をいくつか提示し、情報の分析と仮説立てを通して結論を導くようなものもありました。

グループディスカッション・グループワークをする学生

グループディスカッションで人事が見ている4つのポイント

グループディスカッションのテーマは多種多様であることがわかりました。

では、グループディスカッションの場ではどのようなことを意識すればよいのでしょうか?

人事担当者が見ている点や事前準備としてできることについて紹介します。

企業の人事担当者に、グループディスカッションでどのような点を見ているのかアンケートを実施しました。

■新卒の採用選考でのグループディスカッションでは、学生のどのような点を見ていますか。(N=700/複数回答)

グループディスカッションで見ている観点別の割合グラフ

企業の人事担当者はさまざまな観点で、グループディスカッションでの振る舞いを見ています。

どんな点をチェックしているのか、4つに分類して紹介していきましょう。

(1)積極的な姿勢

  • 進んで発言できているか(専門商社業界)
  • 自ら行動を起こす力があるかどうか(不動産業界)

最も多く見られたのが、与えられたテーマに対して、積極的に意見や行動を起こせているかどうか、という点。

突拍子もないテーマを設定する企業も、正解がまったく見えない中でも、動き出せるかどうかを見たい、という狙いがあるようです。

まずは動く、発言する、という積極性は多くの企業で大切にしているポイントです。

(2)協調性・コミュニケーション力

  • 自分だけではなく周りも見えているか(レジャー業界)
  • 周りのメンバーの意見をきちんと聞き、取り入れる姿勢をとっているか(自動車業界)
  • 初めての相手としっかり会話ができるか(建設業界)
  • 人の表情を読み取り発言しているか(食品業界)

積極性の一方で、同時に求められているのが、協調性とコミュニケーション力。

自分の意見を言うだけでなく、他人の意見もしっかりと聞けるかどうかや、他人に意見を促せるかどうかなど、あくまでもグループ全体の活動を活発にできるかどうか、という点が大切になります。

またグループの雰囲気を読めているか、初めての相手とも臆することなく会話のキャッチボールできているか、といった他人とのかかわり方についても企業は見ているようです。

(3)論理性

  • ものごとを組み立て考える力(広告業界)
  • 具体的な根拠を示し、自身の考えを簡潔に説明できているか(ソフトウェア業界)
  • 理路整然と要点を説明できるか(総合商社業界)

発言の内容については、しっかり論理的に考えられているうえで、周りにわかりやすく説明できるかどうかがポイント。

自分の意見の裏づけや理由をしっかりと説明できることが求められるようです。

(4)発想力

  • 固定観念にとらわれない自由な発想(建設業界)
  • オリジナルの視点を持っているかどうか(ホテル業界)

斬新な発想やこれまでにないアイデアなどに期待する声も多いようです。

今、問題になっている社会問題の解決や新サービスの開発などがテーマの場合は、特に新しい発想が求められます。

これまでの知識だけでなく、どんな発想ができるのかを見たいのが人事担当者の本音のようです。

グループディスカッションの事前準備のポイント

グループディスカッションでは、事前にどんな準備をしておくとよいのでしょうか。

実際に出されたテーマや、人事担当者のチェックポイントから考えていくことが大切です。

ここでは、3つの事前準備を紹介します。

日常的にニュースをチェックする

時事そのものがテーマに扱われることも多いですし、業界に関係する技術や社会動向なども、ニュースをチェックすることで知ることができるものも多くあります。

まずは、話題になっている時事や、業界に影響のありそうな話題について、最低限の知識をつけるようにしましょう。

自分の意見を持つ癖をつける

グループディスカッションで求められるのは、企業のアンケートからもわかるように、自分なりの意見やアイデア。

そのためには、日ごろから、自分の意見を持つ習慣をつけてみてください。

ニュースで知った時事も、知って終わり、ではなく、自分はどう思うか、賛成か反対か、などを考えてみて、自分の意見を書き出すようにしてみましょう。

日常会話でも、自分の意見を言う・人の意見を聞く意識をする

グループディスカッションやグループワークで求められる積極性や協調性は、選考の時だけ意識しても実行するのは難しいもの。

日常会話においても、自分が話すこと、相手の話をしっかりと聞くことを意識して実践していくことで、選考時にも気負うことなく自然に実践できるようになるでしょう。

話題になっているニュースについては、「あなたはどう思っている?」など、周りの友達に意見を求めてみると、グループディスカッションを模擬的に行うことができますよ。

 

※記事中のデータは企業の人事担当者に向けたアンケートに基づく
【調査概要】
調査期間:2017年9月4日~9月5日
調査サンプル:過去1年以内に新卒採用のグループディスカッションの選考に携わった人事担当者700人
調査協力:楽天リサーチ株式会社

 

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