自分の提案で社会を良くしたい。そんな思いを強く抱いて、就活に挑みました。総合商社や広告代理店などの会社研究を行いましたが、社会インフラを支えるものはエネルギーだと気づき、エネルギー商社である当社に入社することを決めました。私の役割は、船舶燃料のトレードです。海運会社からオーダーを受け、調達先の元売り製油所と交渉。同時に燃料を運ぶサプライヤーとの調整を重ね、商談をまとめます。船舶燃料はロットが大きく、一度の商談で億を超える金額を扱うこともしばしば。ダイナミックな仕事にとても満足しています。以前、外航船舶との商談では、「30分以内で契約を取り付けて欲しい」と要求され、元売りとサプライヤーに掛け合い、10分ほどで1億円の契約をまとめたこともあります。このときの達成感は今でも忘れませんし、自信にもなっています。WTIの指数や為替レート、海運マーケット情報など、常に最新データをアップデートしながら、今日もビジネスを動かしています。

丸紅エネルギーの仕事の魅力は、“正解がない”というところ。こうすれば契約できる、売上が伸びるというマニュアルや法則は存在せず、常に自分のオリジナルの発想でワークしなければならないのです。答えがないから難しくもありますが、私にとってはそれこそがやりがい。就活時に抱いていた「自分の提案で」ということを実現できるので、ものすごく面白いです。それに働く環境・文化もとてもいいと感じています。まだまだ経験が浅い分、上司に許可を取ることも少なくありませんが、私が「こうしたい」という提案に対し、一度もノーと言われたことはありません。「とにかく一度やってみろ」と挑戦の機会を与えてくれるので、モチベーションが上がります。今後の目標は、新規販売先の開拓、既存顧客の拡充、新規事業の推進の３つです。新規販売先の開拓は、海外進出も視野に入れていますし、新規事業を推進するために必要な資格取得も目指しています。自分次第でいくらでもビジネスを広げていける丸紅エネルギーに大満足です。

私は大学時代、国際社会におけるエネルギー政策や法律などを学んでいて、それらを生かせる仕事に就きたいとエネルギー業界を中心に就活を行っていました。数ある企業の中から丸紅エネルギーを選んだ理由は、会社説明会で当時の人事総務部長から聞いた言葉が心に響いたから。それは「脱炭素、クリーンエネルギー社会を迎える中で、私たちは引き続き石油でも徹底的に戦う！」というものでした。地球全体で見れば、脱炭素社会は実現すべきですが、現実には電気がろくに使用できない国も存在します。その“矛盾”を解消するカギとなるのが、実は化石燃料ではないか。大学で学んだことを生かしながら、この会社ならこの矛盾を解決し、新たな化石燃料の価値を見つけられるのではないかと思い、入社を決めたのです。いま私に課せられたミッションは、石油製品やガソリンの卸売りです。千葉エリアを中心に30社ほどの既存顧客に対し、販売を行います。ガソリンスタンドやバス会社、工場が中心ですが、お客様それぞれに悩みが異なり、課題解決に向けて東奔西走する毎日です。

収益が伸び悩んでいるお客様ならば、たとえばコーティング剤や添加剤など利益率の高い新商品をご案内する。そうすることで売上はもちろん、新規来店数アップも図るのです。また、雑談を通じ、店長さんたちの本音を聞き出すのも重要だと感じています。「実は、こういうところが大変でさあ…」などと言った言葉から、提案のヒントが生まれることもあるのです。ガソリンは、どこの商社で買っても同じもの。では、どこで差別化を図るのかと言えば、いかに提案の中に付加価値を付けられるかが勝負です。商社と聞けば、多くの方が「格好いい」「大きなビジネスが仕掛けられる」というイメージをお持ちかも知れません。でも、その前に何よりも大切になってくるのが信頼関係の構築です。時には板挟みになったり、厳しい要求もあります。正直、泥臭い面もあるのです。ですが、人と人とのつながりを大事にし、仲介役を楽しむ気持ちがあれば、必ず大きなやりがいが手にできます。私自身、これからもお客様が求めていることを深掘りできる力を磨いて、前進していきたいです。