車に乗る度、車の姿を見る度、私たちが何気なく目にしているドアミラー。その役割は、単に「後方確認のための鏡」にとどまりません。 電動で開閉したり、ウインカーやアラートを付加して安全性向上に寄与したり、ヒーターを内蔵してくもりを防いだり…と、小さなボディに多彩な機能が詰め込まれているのです。 一般的車両でも、主要モーター3つに加え、100点程度の部品で構成される、車に不可欠のアイテム。そんなドアミラーの魅力の一部を紹介します。
車によってドアミラーの形状は様々に異なります。そのデザインには、ちゃんと意味があるのです。 時速60kmや80kmといった速度で走行する車には、ドアミラーに風が当たり、風切り音や振動が発生します。こうした音や振動は、運転の快適性を損ねるばかりでなく、ドライバーにストレスを与えることで安全な走行の障害にもなりかねません。 そこで開発段階で風の流れを測定、解析を繰り返し、異音や振動を抑制するような形状を追求。ビジュアル的な美しさも兼ね備えた実用的なデザインを開発します。 常に車の外部に露出するドアミラーには、特有の配慮が必要なのです。
車の後側方は、ドライバーから視認しにくい「死角」と言われるエリアで、死角に隠れた車に気づかず事故につながるケースは珍しくありません。私たちの作るドアミラーには、死角エリアの警戒をアシストするシステムが搭載されており、ブラインドスポットモニタリング(BSM)等と呼ばれています。レーダーで車を感知すると、ドアミラーに搭載されたLED表示が点灯。死角エリアの車を認識しやすくなったおかげで、車線変更を安全に行えるようになりました。 また、ヒーター、親水、撥水等の機能追加により、視界をより明瞭にすることも可能。このように、ドアミラーの安全機能も日々進化しています。
ドアミラーは後方を確認するためのパーツですから、車をバックさせる際に必要なサポートについても、様々な機能が開発されています。 その代表例が、「リバース連動」。車をバックさせようとして、運転席のギアを“R”に入れると、ミラーの角度が自動で変化。少し下向きになって、駐車スペースにある白線や、後輪付近の障害物を見えやすくします。 また、ドアミラーや車両本体には、カメラが搭載されています。このカメラが撮影した映像を繋げることで、車を天空から見下ろしたような風景をカーナビのモニタ上に映し出すのです。これも、安全な駐車をサポートするシステムの一つです。
入社のきっかけ
企業説明会に参加し、自分が乗っている車のドアミラーを製造していることを知り、運命を感じました。
仕事内容
私は購買部として、部品の調達(金型・樹脂成型品)に携わっています。まだ世の中には出ていない新規車種の検討の際、部品メーカー等からの見積内容の査定や、 部品メーカーや社内の各部署からの依頼案件に対応しています。
やりがい
現在自身が担当している部品は、金型・樹脂成型品という私自身も未知の領域でしたが、日々上司や先輩、時には部品メーカーの方々にご教示いただきたながら知識を深めています。配属当初は、わからなかったことが、わかるようになった時や、業務をスムーズに対応できたときに自分の成長とやりがいを感じます。
入社のきっかけ
採用試験の面接の際に、「弊社の力になってほしい」と誠意あるメッセージをいただいたからです。
仕事内容
私はドアミラーの電動開閉などの設計に従事しています。設計した製品の試作実研や評価まで、開発領域に広く携わっています。
やりがい
性能やサイズなどの様々な制約がある中で、より優れた性能、コストダウンを目指しています。トライ& エラーを繰り返し、想定した性能や要件を満たし、カーメーカー様から納得と称賛をいただいた時にやりがいを感じます。
入社のきっかけ
【地元の企業】【ものづくり】という条件で就活をしていました。検討しているものづくり企業の中でも、自分が関わっている製品が日常生活へ貢献していることが実感しやすいと感じ、入社を決めました。
仕事内容
私はガラスASSYの工程設計を行っています。ASSYとは複数のパーツが組み合わさった状態の部品のこと。そうした部品は、機械やロボットが組み立てる部分と、人が手作業で組み立てている部分とがあります。工程設計は、そうした設備の設計や準備、組み立てる順番や人員構成など、生産に必要なことを決めます。特に設備は、 品質や生産効率に一番関わってくる部分ということもあって注力しています。近年では、コンベアやロボットを活用した自動生産ラインが増えており、品質の安定した最適な生産ラインの実現に向け、日々新しいことに取り組んでいます。
やりがい
自分で考えた新しい技術や生産方式などを生産ラインとして形にし、製品の完成を見たときにやりがいを実感します。自分が関わった車体が走行しているのを見るのは感慨深いですね。新しいことにチャレンジすることが多いため、壁に当たることも多いですが、チームで協力しながら壁を乗り越えた時に大きな達成感がある仕事だと思います。
入社のきっかけ
大学で開催された合同説明会で私が好きな車に関わる製品を手掛けていることを知り、興味を持ちました。
仕事内容
私のミッションは製品の品質を向上させることです。車の部品は安全性がとても大切で、厳しい基準で分析・チェックを行い、品質を維持することで、私たちが安全に車を運転することができています。そのため、私は社内や社外で実施される品質チェックの対応や、国際規格に準じた規定を作成するなどして、当社製品の品質を維持・向上させています。
やりがい
品質保証部は製品開発や製造などでの経験がある方が多いので、仕事をする上で日々先輩方から意見やアドバイスをいただいています。自身の知識が深まっていくことが実感しやすいですね。得た知識をもとにわかりやすい規定を作成して社員の方に理解していただけたときにやりがいを感じます。