冠婚葬祭、そして互助会事業。
私たちアルファクラブは、
人々との絆を結び、深め、
そして支えあうサービスを提供しています。
特別な日を、大切な家族のシーンを、
心を尽くしてお手伝いする。
そんな仕事のやりがい、
意義に触れてみませんか?
仕事に悩んでいた。遺されたご家族への向き合い方は、果たしていまの心の持ちようが正しいのだろうか。寄り添ってはいる。それには自信を持っている。でも…。何か釈然としないものが、心に覆いかぶさっていた。
ある日、母から「お父さん、最近、食欲がないのよ」という言葉を聞いた。食べることが大好きで、いつも明るく、笑い声の響く父。「変だな」と感じた。いつもは聞き流すような母の言葉が、妙に引っ掛かった。
「食欲がないんだって? 珍しいね」
いつもはしない電話を掛けた。
「何だ、心配してんのか」と父。その声は、何だかうれしそうだった。
たわいのない話をして、電話を切った。それが父との最後の会話になるとも知らずに。翌日、父は突然、倒れ、旅立った。
いつもは家族を亡くした人を迎える立場だったのが、家族を亡くした立場に立たされた。深い悲しみに包まれる中で、でもひとつだけ、心の支えになっているものがあった。
「最後に話せてよかったな」
葬儀を迎えている人は、自分のような経験をした人なんて、ほとんどいないだろう。ご家族に寄り添うということは、その方のちょっとした言葉や表情から、心の内を汲み取り、できる限りのサポートを行うことだ。そう気づかされた。
「葬儀後も、あなたが事あるごとに連絡をくれていなかったら、私は後を追っていたかも知れない」。そんな言葉をいただいたご遺族もいる。この仕事の意義をかみしめて、今日も一日が始まる。
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