見たことのない、
未来へ。
陸上自衛隊HP・航空自衛隊HPより引用
(C)宇宙航空研究開発機構(JAXA)
INTERVIEW
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実務経験を着実に重ねながら、
大きなプロジェクトを
マネジメントできる存在へ防衛・宇宙事業部 航空機技術部
K.M(2017年入社)
実務経験を着実に重ねながら、
大きなプロジェクトを
マネジメントできる存在へ
防衛・宇宙事業部 航空機技術部
K.M(2017年入社)
日・英・伊3国が共同で開発する
次期戦闘機の設計に携わる
2017年に入社し、民間航空機の開発設計、主に機体構造のレイアウト設計や供試体設計、生産技術に関する業務に携わってきました。 現在は部署名のとおり、防衛航空機である次期戦闘機の設計チームに在籍しています。現在、航空自衛隊が保有・運用しているF-2戦闘機は2030年代に退役・減勢が始まる予定になっており、その後継機として次期戦闘機を日本、イギリス、イタリアの三カ国で共同開発しています。
その大きなプロジェクトの中で、私は現在、次期戦闘機の構造設計に関する各種検討業務を行っています。機体の開発初期から携わることは初めての経験であり、学ぶべきことも多いですが、民間航空機開発で得た知識を生かし、より良い機体構造設計につなげていきたいです。
業務を進める上で難しいことはいろいろありますが、国防に関する大きなプロジェクトに参画している誇らしさは感じます。ときどきニュースや情報番組などで次期戦闘機の話題が登場するとき、多くの人々に注目されていることを実感し、気合いを入れ直すことも。仕事は地味な部分もありますが、着実にこなしていくのが私の使命です。
設計や解析、試験など、
多くの裁量を与えられる仕事
この仕事のやりがいは、自分が設計した製品が、目の前に“カタチ”となって現れた瞬間に感じます。これはモノづくりをしている人が共通して抱く気持ちではないでしょうか。材料や形状、塗装など、こだわって設計したものを手にすると、感慨深いですね。
当社は航空宇宙産業や産業機械、冷熱機器といった幅広い製品の設計や解析、試験に携わることができるので、やりがいも大きいです。家庭用のエアコンから戦闘機やロケットまで、とにかく多彩なので、挑みがいがあります。
私は大学で建築材料として使われるCFRPに関する研究をしていたのですが、そういった異分野の知識を生かせるのも当社の特徴です。むしろ航空機業界と違う分野で学んできたほうが、これまでとは異なる設計思想やアプローチの仕方を生み出すきっかけにもなります。各個人が学んできた分野、特性などを広く受け入れてくれるのは、当社の良いところだと思います。
また、当社は三菱重工グループの一員ですが、製品設計に関して多くの裁量が与えられています。親会社・子会社のような関係ではなく、あくまでもエンジニアリング専門会社としてパートナー同士という立ち位置。ときには「そんなところまで当社で決めていいの?」と思うときもあります。責任を感じますが、その分信頼されていることを実感します。
「技術者は10年目からが一人前」
それが当社の常識
当社のキャリアステップは、一般的なエンジニアリング会社よりも着実にステップアップしていく風土だと思います。入社して2、3年である程度仕事ができるようになり、3年から5年で仕事の回し方が分かってきます。さらに6年から10年くらいで仕事の全体像の把握、他部門との調整、後輩社員の指導などができるようになるイメージです。周囲を見ていると、多くの方がだいたい入社12、3年で主任に昇格しているようですが、私は8年目なのでまだまだ。当社では「技術者は10年目からが一人前」と言われるように、10年単位でのステップアップを見ておいた方がいいと思います。さらに主任の上には主席というポジションがあり、プロジェクト全体をまとめる立場となります。
私は実務も好きですが、年数を重ねるたびにマネジメントにも興味が出てきました。当チームの仕事はひとりでできるものではなく、多くのエンジニアの能力を最大限発揮させ、進めていきます。今後はそんなチームをまとめられるような存在になりたいと思っています。
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人々の生活を快適にし、
環境にも配慮した製品づくりで
社会に貢献民間機器事業部 冷熱技術部
R.N(2019年入社)
人々の生活を快適にし、
環境にも配慮した製品づくりで
社会に貢献
民間機器事業部 冷熱技術部
R.N(2019年入社)
家庭用エアコンの構造設計や
部品の詳細設計が仕事
当部署の名称である「RAC」は「Residencial Air Conditioner」の略称で、家庭用エアコンを指します。三菱重工が企画・仕様を決めた製品に対し、構造設計や部品の詳細設計などを行っています。開発時には製品ごとにチームが組まれて仕事をしていくのが当部署のスタイル。室外機・室内機ともに製品全体の知識が求められます。
製品の設計から量産までは、だいたい2年から3年ほどかかります。より良い設計をするために、現行製品の構造やその設計思想などを調べることが欠かせません。現在、私は初めて開発リーダーを担当させてもらっています。8名のメンバーをまとめているのですが、メンバーそれぞれの個性や経験値を把握しながら、さまざまな指示を的確に伝えることの難しさを実感中。上司からのオーダーにうまく対応し、仕事をスムーズに回していくのも難しいですが、これも貴重な経験だと思って努力を重ねていきたいと思っています。
軟らかいが故に難しい
樹脂部品の設計
当部署の特色は、家庭用エアコンのパーツの多くを占める樹脂部品を設計していることです。樹脂は金属とは違って軟らかいので、変形したり割れたりするデリケートな素材。樹脂の特性や金型構造を理解し、精度の高い部品を設計することが高品質な製品につながります。
このような技術面のほかに、家電製品は開発スパンが短く、2、3年で新製品を出していくのも特色です。前モデルよりも性能を上げなければならないため、冷暖房機能はもちろん省エネ性など、さまざまな面で性能を磨き、競争に勝っていかなければなりません。当部署はそういった製品の構造設計を担当しているので、大きなプレッシャーがあります。しかし、その反面、苦労してつくった製品が家電量販店に並んだり、テレビCMで流れたりすると、大きなやりがいを感じます。
家庭用エアコンは、いまや人が生きていくための生活必需品と言ってもいい製品。人々の生活を快適にし、環境にも配慮した製品づくりに携わることで、自分の仕事が少しでも社会の役に立っているのかなと思っています。
「彼に聞けば教えてくれる」
そんな風に頼られる存在へ
キャリアステップは新人として配属された後、現場で設計の仕事をしながらキャリアを積んでいくと、いま私がしているような開発リーダーに選ばれます。開発リーダーは製品開発に関わるメンバーをまとめる立場であり、設計者でもあります。
私は開発リーダーを経験してみて、専門職の良さを実感しています。マネージメントの仕事も魅力的ですが、私はどちらかというと設計の仕事を極めていきたい。そう思うようになったのは、先輩の存在。スキルも経験もあり、いろいろな部署からアドバイスを求められる方です。設計の専門職でありながら、その他の知識も深いマルチな才能に憧れ、私もいつか「彼に聞けば教えてくれる」と頼ってくれるような存在になれるよう努力していきたいと思っています。
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職場環境も福利厚生も良好。
いい意味で女性扱いされない職場で
居心地よく仕事しています。防衛・宇宙事業部 飛昇体・宇宙技術部
A.H(2020年入社)
職場環境も福利厚生も良好。
いい意味で女性扱いされない職場で
居心地よく仕事しています。
防衛・宇宙事業部 飛昇体・宇宙技術部
A.H(2020年入社)
誘導機器の
地上装置設計を担当
大学では電気・電子分野を学び、純粋に「かっこいい」という理由で航空宇宙分野に興味を持ちました。入社後は現在の部署に配属され、主に新機種の誘導機器に関する地上装置設計に携わっています。
私の所属するチームでは、仕様を決めるための検討作業から、組み立てるための図面作成、試験の立ち会い、マニュアル作成など、地上装置設計に関わるすべてのフェーズに携わっています。製品が完成するまでに図面製作や検討作業など、さまざまな工程がたくさんあるため、幅広い知識が必要です。その後、試験のフェーズになると実際にその試験に立ち会い、動作をチェックすることもします。だいたいひとつのプロジェクトにつき、5年から10年くらいの期間で進行していくイメージです。
やりがいは自分たちが設計したものを、現物として目の当たりにできること。これは設計しているものがどんなものであっても、エンジニアの普遍的な醍醐味だと思います。特に私たちの扱っているものは開発期間が長いので、現物を見たときは余計に感慨深いです。
三菱重工とタッグを組んで、
さまざまな改善提案もできる
私たちは三菱重工のグループ会社ですが、三菱重工と主従関係ではなく、一緒にプロジェクトを進めていくパートナーという感覚が強いです。単に図面を書いて! と指示されたことだけをするのではなく、仕様検討や組立、試験を通して気づいたことや改善点をどんどん提案していける関係性です。例えば、より運用者の目線で使い勝手などを向上させるためにVRを用いたレイアウト確認を実施したところ、非常に好評でした。VRで完成予定のレイアウトを見てもらいながら、ユーザーにヒアリングし、課題を抽出。その結果、操作感はもちろん、製品のデザイン、質感などもより現実に近い形で試すことができるので、たくさんの改善案をいただき、製品に反映することができました。初めての試みでしたが、VRを体験した皆さんが笑顔で「すごい!」と感動してくださり、うれしかったですね。私たちはちょうどアナログとデジタルの端境期に生きているので、その両方を経験できるのは、とてもありがたいことだと思います。
自分の設計した装置を目の当たりにできることの他に、より良いモノづくりができることもこの仕事のおもしろさです。VRをはじめとするXR(クロスリアリティ)技術などの新しい分野に挑戦する機会もあり、改善提案をすることで、どんどん製品が良くなっていく。そうするとお客様やエンドユーザの皆さんに喜んでもらえるので、そういうときにこの仕事をやっていてよかったなと実感します。
ライフイベントがあっても、
家庭と仕事を両立しながら働ける
私は結婚して3年目で、そろそろ子育てを視野に入れたいと考えるようになってきました。女性のキャリアビジョンには結婚、出産、育児といったライフイベントが大きく影響するので、それらと仕事の両立は誰もが気になるところだと思います。ただ私の職場は男性がほとんどなのですが、産休、育休を取得している方も多いので、仕事と家庭の両立についてそれほど心配いらないと感じています。状況に応じて在宅ワークも可能なので,子供が小さい間でも安心できます。もちろん、携わる業務にもよりますが、子育て以外でもその人の事情によって柔軟な働き方ができるのがいいですね。
その他も年間休日が126日+5日と多く、福利厚生も大企業並みの充実度を誇っています。現部署では女性は1割にも満たないですが、変に女性扱いされることもなく、職場環境も良好です。まだまだ女性が少ない業界ですが、ライフイベントも大切にしつつ仕事でも活躍できるようなロールモデルになっていきたいです。