モノづくりに欠かせない存在 応用研究部の仕事

応用研究の仕事ってご存じですか?
一般的に応用研究の役割は製品開発前の研究なので、
製品開発に直接関与することはほぼありません。

でもアイリスオーヤマは、ちょっと違います。
研究成果を直接製品開発に活かせたら、
モノづくりがよりスピーディになるのでは?

そんな発想から生まれたアイリスオーヤマだからこその
「応用研究部」を紹介します!

応用研究部が担うモノづくりの範囲

研究・開発、製造まで幅広く担うことができる少数精鋭集団が応用研究部です。アイリスオーヤマが扱う各事業カテゴリーのマーケティング、商品開発などの各担当とチームを組んで活躍します。モノづくりの川上から川下まで携われる、アイリスオーヤマの中でも貴重な職種です。

応用研究部で
活躍する
若手エンジニアの声

応用研究部は総勢40名程度の少数精鋭チーム。驚きなのは、20代、30代で全体の9割を占めるという、その若さです。彼らは20代のうちから新製品開発に直接関わる研究員として活躍。今回は、各カテゴリーの新製品開発を担当する若手研究員を紹介します。

食品カテゴリー

シンプルな商品
だからこそ
奥が深い。
追求し続ける
おもしろさ。

M.M(農学部卒業)
2021年新卒入社

夢中になれる仕事に
出会えた幸せ。

爽快な気分になれる人気の無糖炭酸水、飲んだことありますか?私は入社2年目から炭酸水の主担当になり、日々新製品開発に挑んでいます。特にいま注力しているのが、期間限定販売の“旬のフルーツ”フレーバーの開発です。レモンやグレープフルーツといった定番フレーバーに続く、新たな人気フレーバーを生み出すために、毎日頭を悩ませながら、様々なフレーバーの調合に夢中になっています。

マーケティング×開発×応用研究。
チームで新製品開発。

新製品開発は、食品事業部のマーケティングや開発の担当者と協働します。アイリスオーヤマの炭酸水のコンセプトは「果物をまるごと絞ったような果汁感」で、今回私は夏に旬を迎えるフルーツのフレーバーから、コンセプトに最適な風味を見つけ出す研究に取り組みました。スイカ、パインなど私が調合したフレーバー数種類から、最終的に新商品となったのが『シャインマスカット』。チームにとっても私にとっても納得の自信作が出来上がりました。

ヒットを生み出す執念と快感。
ふつうの研究職ではありえない。

今回の製品では、フレーバー開発、賞味期限延長の研究、製造工程の品質検査を担当しました。モノづくりの上流を担う研究職でありながら、開発や製造まで担当できる環境はアイリスオーヤマぐらいではないかと思います。だからこそ、この製品が大ヒットし定番商品になったと聞いた時、何にも変え難い喜びと充実感に満たされました。競合ひしめく難しいカテゴリーでしたが、最後までやりがいと強い探求心をもって新商品発売までたどり着くことができました。これがふつうの研究職ではありえない、アイリスオーヤマの応用研究部の面白さだと思います。

食品カテゴリーについて

アイリスオーヤマの食品カテゴリーの柱は、「お米」と「飲料」。あると便利な『パックごはん』や日々の暮らしに欠かせない『富士山の天然水』など、生活必需品といえる商品を中心に展開し、アイリスオーヤマの主力事業の1つとして成長中です。

素材カテゴリー

素材の特性を
見つけ極める。
様々な分野での
新製品開発に貢献する。

M.O(理工学研究科繊維学専攻修了)
2023年新卒入社

重要プロジェクトに
新人もアサインされるという驚き。

マスクの材料として知られている不織布という素材は、文字通り織らない布で、「織る」「編む」といった工程を省略できる特徴があります。性能的にもコスト的にも魅力ある不織布を様々な製品に展開していくことが素材事業の重要戦略の1つです。当時私は入社1年目でしたが、不織布素材の新製品開発プロジェクトにアサインされました。部門の大胆な判断に驚きつつ、この期待に絶対に応えたいと思い、研究開発に没頭することになりました。

初めての製品開発。
量産化の難しさとおもしろさ。

私にとっての初製品が不織布素材のフローリングシート『トルクリーン』です。市場拡大しているカテゴリーで、会社からの期待も大きいものでした。私が担当したのは製造工程での試験です。ラボで開発した試作品の品質を量産化段階で実現できないという問題があり、その解決のために、私は大連工場(中国)の生産ラインで目指す品質を実現できるまで試験を繰り返しました。のべ30日間もラボのある角田工場(宮城県)と大連を往復し大変でしたが、解決できた時の達成感は、一生忘れない経験になりました。

競合商品と勝負するには
徹底的な研究が求められる。

『トルクリーン』は発売後大ヒットを記録。その要因の1つに競合分析の徹底があります。フローリングシートは知名度が高いメーカーの商品から100円ショップで手に入るような安価なモノまで、競争の激しい市場です。その中で勝つためには、競合製品にない強い特徴が必要です。そこでユーザーが潜在的に感じている不満を徹底的に調査し、「油汚れに強く、より吸着力のあるフローリングシート」が求められていることが分かりました。これを開発コンセプトにし、研究開発を行いました。この経験を活かし、今後もユーザーに求められる製品づくりに邁進していきます。

素材カテゴリーについて

各事業を横断する素材カテゴリーは、アイリスオーヤマのモノづくりの根幹を支えていると言っても過言ではありません。応用研究部では新素材に関する研究から、新製品開発・製造技術に至るまで、深く広く新商品開発に取り組んでいます。

家電・ロボットカテゴリー

ブランドを
創り育てていく。
ライバルが強いほど、
やりがいは大きい。

E.S(理工学研究科バイオ化学工学専攻修了)
2019年新卒入社

大学での専門よりも
大切にしたいこと。

大学、大学院とずっと研究に没頭してきたので、専門分野に関わらず、研究職に就きたいと考えていました。アイリスオーヤマを選んだのは学生時代を過ごした東北に貢献したいという思いと、ワクワクする研究ができると確信したからです。アイリスオーヤマは「なにメーカー?」と問われても一言で表せない会社です。だからこそ、多くのことにチャレンジできる環境があり、自身が学んだことが活かせる場も必ずあると思いました。

後輩とタッグを組んで
ブランドを育てていく。

入社後はずっと季節家電を担当してきました。転機となったのは入社5年目。理美容家電のオリジナルブランドの『MiCOLA』の研究開発に携わるようになったことです。もともと同じ部の後輩が担当していたブランドでしたが、体制強化のために私が加入しました。理美容家電のカテゴリーでは有名な競合ブランドがあるため、後発のアイリスオーヤマにとっては不利な状況です。この厳しい環境下でブランドを育てていくのは本当に大変ですが、だからこそ、後輩とタッグを組み、挑み続けています。

『MiCOLA』を理美容家電の
一大ブランドにしたい。

2024年に発売した『MiCOLA』クイックイオンドライヤー。機能の具体化・数値化を実現し、他社ブランドとの差別化に成功した商品です。「ツヤ」「まとまり」はドライヤー製品の宣伝でよく聞くキーワードですが、これらがどういう状態を指すのかは曖昧です。これを数値化し、具体的に理解できるようにしたことでユーザーにも納得度の高いものとなり、私史上はじめての大ヒット商品になりました。現在はウルトラファインバブルクレンジングシャワーヘッドも新発売し、『MiCOLA』ブランドも広がりつつあります。理美容家電のトータルラインナップ化を目標に、これからも、研究から商品開発まで深く関わり『MiCOLA』を育てていきたいと思います。

家電・ロボットカテゴリーについて

調理家電や季節家電などの小型家電からエアコンや洗濯機などの大型家電までBtoC向け総合家電メーカーとしての顔を持つ一方で、ロボットなどBtoB向けの製品も開発するアイリスオーヤマ。将来性の高いカテゴリーとして、今後も注力していきます。