社会福祉法人「欣彰会」は、1985年に設立されて以来、現在ではさいたま市に3ヶ所の特別養護老人ホームのほか、ケアハウス、介護老人保健施設、小規模多機能施設といった高齢者介護施設を運営しています。そのほか地域包括支援センター、通所介護、通所リハビリテーション、ホームヘルパ一派遣等在宅介護を支援する各種サービスを提供する事業をさいたま市の行政や、地域のさまざまな団体と連携しながら行っています。
また、大宮共立病院グループとの連携のもと、総合的、包括的な医療とケアの提供を行っており、私たちはこれを「シームレスケア」と呼んでいます。
田島利華
2023年入職 介護福祉士
特別養護老人ホーム・敬寿園七里ホーム
趣味は写真、お菓子作りと旅行。作ったお菓子はホームで入居者に食べてもらい喜ばれている。去年の1週間のリフレッシュ休暇では石垣島を訪れ、南国の自然を満喫した。
祖母を自宅で看取ったとき、自分は何もできなかったという悔しさがきっかけです。その後専門学校の福祉科を卒業し、介護福祉士の資格をとって、欣彰会に入職しました。
私は地元さいたま市の出身で、地域のお年寄りの面倒を見たいと考え、ネットで欣彰会を見つけました。他の施設の見学にも行きましたが、欣彰会の施設は建物の外も中も清潔で、入居者も職員もとても明るい印象があり、就職を決めました。
まず、研修がとても手厚かったことです。最初の1ヶ月は新人研修で、介護やビジネスマナーの基礎を学び、その後はメンター制度のもと、先輩につきっきりで仕事を教わることができました。そのほかに月2回ほど座学研修もあり、キャリアアップのためのサポートを受けることができます。
もう一つは、人員が充実していて、人間関係がとても良いことです。介護の現場は大変というイメージが強そうですが、ここでは介護士が60名ほど在籍し、ホーム内の1ブロックを10人1チームでみる体制をとっていて、とても働きやすいです。残業もほとんどなく、ストレスなく楽しく働けます。
入居者の方の個性はさまざまですから、学んだ介護のセオリーだけでは限界があると思います。介護の仕事は人と接する究極のサービスだと考えているので、ご家族のご意向や入居者ご本人の思いを汲み取れるコミュニケーション能力と、注意深く入居者の方の状態を把握することが大切なのだと思います。
誤飲が増え、食事がとれなくなってきた入居者の方の様子を見て、食事形態を変えたところ、元どおり食事が取れるようになったり、看取りの後、ケアマネージャーからご家族の感謝の言葉を聞いたりといった経験は、自分の成長とやりがいにつながりました。
今後はもっと経験を積んだ上で、入居者の方の介護のプラン立案に関われるケアマネージャーなど相談職へのキャリアも考えています。
お菓子作りが趣味で、今回カヌレを作りました。
こちらはドーナツ。入居者の方々にも喜んでいただいています!
安藤美樹
2014年入職 介護福祉士リーダー
特別養護老人ホーム・敬寿園宝来ホーム
大学の生命科学科で遺伝子系の研究を行い、試薬作成のバイトなどを経験。欣彰会の充実した福利厚生制度を利用して、沖縄・北海道などへの旅行に赴く。
はい。ずっと研究一筋の生活だったため人と接する仕事がしたいと考え、看護師の母親に相談したところ介護老人保健施設のことを教わり、興味を持ちました。
介護職として入職し、5年でサブリーダーに昇格、今はリーダーとして宝来ホームで勤務しています。その間実務研修を経て介護福祉士の資格も取得しました。
1チーム約5名の介護職スタッフの責任者として、勤務シフトを作成したり、入居者の介護に関する報告をまとめたりします。また、半年に1度はケアマネージャーを交えた担当者会議があり、入居者一人ひとりのケアプランの評価を行います。
イベント企画も仕事のひとつです。ここでは毎年末に「居酒屋会」という行事を行います。スタッフがおでん屋さんや焼き鳥屋さんの店員に扮しておつまみを提供、普段提供しないお酒もこの日は入居者さんに振舞って楽しく過ごしてもらいます。「楽しかった」「ビールが美味い」といった入居者さんの声と笑顔に大きなやりがいと喜びを感じます。
欣彰会は病院が母体となって作られた法人なので、医療との連携が密であることが、他にはない強みと言っていいと思います。施設には看護師が常駐していますし、入居者の状況が変わったときにすぐに医療機関に連絡をとることができます。新型コロナの流行時にはいち早くワクチン接種を実施することができました。
今、私は相談職/ケアマネジャーを目指していて、資格取得のため欣彰会が実施している講座も受けています。介護の仕事は厳しいものと思われていますが、そうやってキャリアを重ねることで収入も上がっていますし、国の支援のもと、もうすぐ一般企業と変わらない待遇になるのではないかと期待しています。
人と接するのが好きで、オンとオフをきちんと切り替えられるメンタルを持っている人なら、入居者の人生に寄り添うことで自分も人間的に成長できるこの仕事をやり続けたいと思えるのではないでしょうか。
オンとオフを切り替えて、オフは職場の同僚と「テーマパーク」に行きました。
石川雅浩
2007年入職 デイ介護福祉士主任
敬寿園デイサービスセンター
静岡県出身。小学生から野球に没頭し、高校大学と野球部に所属。敬寿園でも野球部に所属する。ちなみに欣彰会には施設のチームによるリーグ戦がある。入職後、介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取得。
野球で怪我をしたときに接骨院の先生と出会い、人を助ける福祉という仕事があることに気づきました。それで大学も社会福祉学部に進んだのですが、就職は一般企業も視野に入れていました。
大学3年で社会福祉士の受験資格取得に必須の実習があるのですが、自分は参加を迷っていたところ、担当教授に「敬寿園なら考えが変わるよ」と勧められ、ここでの実習に参加しました。今まで訪れた施設と異なり、利用者も入居者も、スタッフもとても明るく生き生きしていて、実習がとても楽しく充実したものになったのです。そして何とここには野球部があることが判明し(笑)、ここ敬寿園への入職を決意しました。
デイサービスセンターは週に数回、地域の要支援・要介護の方達を送迎し、入浴、食事、排泄の介助、リハビリ、レクリエーションなどを行います。利用者の方にはそれぞれのケアプランがあるので、それに沿って一人ひとりきめ細かくケアを行います。例えば食事なら管理栄養士によるメニュー管理が行われていますし、入浴も大きな浴室での入浴から機械浴まで利用者の状態に合わせて行います。
個々の利用者の状態をケアマネージャーと相談し、状況に応じた手立てを講じます。あるとき団地の3階に住んでいる方について相談がありました。外出が困難な方ですが、「敬寿園だったら何とかしてくれるのでは」という期待に応え、その方を団地の3階からおぶって施設に通うことしました。敬寿園は地域でも重度の方を受け入れるデイサービスとして知られています。利用者の人生の可能性が広がるのであればできるだけのことはやってみようと考えていて、他の施設では受け入れられない方も多く利用されています。
私は「さいたま市でNo.1のデイサービスを作りたい」という目標を持っています。ここをお年寄りが言いたいことを言え、やりたいことができる、自己実現をできる「夢の場所」にしたいのです。さらに将来的には介護の要不要を超え、老人福祉を通じた地域の活性化に取り組むことができればと考えています。医療機関との連携が強く、施設数が多いというスケールメリットも活かし、長い歴史の中で培われた介護の経験値の高さと地域の信頼に支えられ、欣彰会のモットーである「シームレスケア」の実現を目指したいと思います。
敬寿園野球部に所属しています。
コントロールが自慢のピッチャーです。
清水佐和子
2005年入職 相談職・社会福祉士
地域包括支援センター敬寿園
コミュニティ福祉学部の実習で訪れた施設が欣彰会の敬寿園。実習終了後もボランティアで通い、就職も公務員、病院、介護用品メーカーなどの選択肢がある中、迷わず敬寿園に決めた。入職後結婚し、産休/育休を経て復職。休日は家族でキャンプを楽しむ。
私は初めに特別養護老人ホーム・敬寿園に入職し4年間介護職として勤務、その間介護福祉士の資格も取得しました。ちょうどその頃地域包括支援センターの制度ができ、ここさいたま市では欣彰会がセンター業務を受託したのをきっかけに、地域包括支援センターに社会福祉士として配属されました。
地域包括支援センターは、介護・医療・福祉の側面から高齢者を支える総合的な相談窓口です。だいたい中学校の1学区にあたる地域を1つのセンターが担当し、今私のセンターでは約12,000人の高齢者が対象です。寄せられる相談は月平均200件。これをケアマネ、保健師、社会福祉士の1チームで担当します。
また、要介護状態の高齢者やそのご家族だけでなく、今はまだ元気な方から健康に関すること、生活の相談も受け付けていますし、地域の社会福祉協議会や自治会などと連携して健康や認知症に関する出前講座を行ったり、地域包括支援センターそのものの周知活動にも携わります。
ここでの仕事はボランティア、地域の各種団体、行政など、さまざまな人との関わりの中で成り立っていて、老人福祉の仕事の奥深さを学びつつ自身が成長できますし、異なる立場ながら凄いなと思える人、目標にできる人に会えるのがやりがいにつながっています。
私たちのサービスの対象となる高齢者にはさまざまな個性の方がいらっしゃいます。それに対応して、サービスを提供する側も色々な経験を積んだ方、個性的な方がこれからますます求められると思います。
欣彰会は社会福祉法人として「利用者のため」の真の支援を追求できる点が大きな魅力です。また、介護に関する多様な施設を網羅しているので、自分がやりたいと思ったことを必ずどこかで実現できるというのも強みの一つです。皆さんの個性を発揮しつつ専門職として成長できる場として、ぜひこの仕事に目を向けてほしいと思っています。
仕事の進め方を自分で決められるのが相談職ならではの魅力です。勤務時間は基本的に8:30~17:30です。業務量は決して少なくありませんが、チームで助けあいながらワークライフバランスを自ら調整して取り組むことができます。
家族全員が揃う日に休日を取得できるので、夏は家族でキャンプに行きました。
社会福祉法人 欣彰会
〒337-0024 埼玉県さいたま市見沼区片柳1298
048-686-2611