
N.Yが所属している医療事務育成部は、昨年新設された新しい部署です。現在、各エリアごとに担当する調剤部門の薬剤師のスーパーバイザーとペアを組み、医療事務職の接遇力を強化し、薬局運営に貢献できる医療事務職を育成することを目的としています。N.Yの部下9名は、一人あたり約10店舗を担当しています。単に巡回するのではなく、一緒に受付に立ち、現場の悩みを解決することも重要な役割です。実際、N.Yも頻繁に受付に立っています。
患者様に対する接遇を向上させることは大切です。新人の方には、薬局の先輩はもちろん、私たち医療事務育成部のメンバーがロールプレイや実際に受付に立つことでサポートします。また、医療事務の作業に負担をかけないよう、パソコンが得意でない方でも扱いやすいタッチパネルなどのシステムを導入しています。
資格がなくても医療事務に挑戦でき、入社後のキャリアパスとして、私のように主任や係長といった役職を目指すことができるため、長期的に安定したキャリアアップが可能な環境だと思います。
医療事務育成部では毎年スローガンを決めています。今年は「毎日が初演」です。朝1人目の患者様には元気に挨拶できても、100人目の患者さんに疲れた表情で挨拶しては意味がありません。1人目の接遇と100人目の接遇を同じテンションで行うという気持ちと、調剤事務職の人も患者さんとの対応で嫌なことがあるかもしれませんが、次の日には気持ちを切り替えていこうという意味があります。
黙々とパソコンに向かって仕事をするというより、人とのコミュニケーションを大切にしたい人にとって最適な仕事です。
M.Fの出身は福島県郡山市です。高校卒業後、宮城県仙台市の学校に進学し、ドラッグストアのツルハドラッグでアルバイトを始めました。店内の雰囲気や、薬剤師が患者さんに丁寧に接し感謝される姿を見て、ツルハグループに興味を持つようになりました。就職活動では実際に当社の店舗を見学し、就職を決意しました。高校時代は野球部のマネージャーをしていた経験から、もともと誰かをサポートする仕事に就きたいと考えていました。
入社後、約半月の研修を受けて正式に配属されます。私の場合は、そのエリアでも特に忙しいとされる調剤薬局に配属されました。課長のN.Yさんには大変お世話になり、一緒に業務を行いながら多くを学びました。
また、実際に店舗で働く中で、スタッフが患者様の要望に丁寧に対応している様子を実感しました。薬の在庫がない場合には他の店舗から取り寄せたり、医薬品の卸売業者に連絡したり、別の日に受け取れるようにしたりと、患者様に役立つためにさまざまな工夫を行っています。
現在勤務しているのは、ドラッグストア内に併設している調剤薬局。専門店に比べると処方箋枚数も少ないですけど、長期で通っている方多く、顔とかもすごい覚えてくれて、また来るねとか言ってくれる患者様が多いです。
店舗全体では約20名が働いていますが、調剤薬局を担当しているのは薬剤師2名と医療事務は主に私と新人の2名です。薬剤師長は4年目の方なので、若い人が多い薬局です。
もちろん他の売り場の人とのコミュニケーションも大事です。単に調剤部門の受付でなく、ドラッグストアのキャンペーンの問合せはもちろん登録販売者の資格を持っていると一般用医薬品の相談を行うこともあります。