これが私の仕事 |
焼き菓子用フレーバーの研究開発(調香師) 食品に使用する香料を「フレーバー」と言いますが、その中でも私は主に焼き菓子用フレーバーを担当しています。焼き菓子用フレーバーの多くは、パンやクッキー生地など素材の味がしっかりしているものに使用します。また、高温で焼き上げるため、揮発性の成分で構成されるフレーバーは焼成の過程で大きく変化(軽い成分がなくなってしまうなど)します。そのため、どのような素材と焼成条件で最終製品が出来上がるのかを考えた上で、最終的な配合を決定していきます。研究開発を進める中で、いかに自分らしいフレーバーを開発してくかは難しいことですが、自分が関わった商品が形となり、スーパーやコンビニ等で見かけるととても嬉しく、やりがいを感じます。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
フレーバー作成の中で自分の成長が感じられる時 仕事の一つとして「ターゲット品と同じ香りを作成する」というものがあります。その際は、実際にターゲット品を食べて香りと味の両方の観点から特徴を掴み、その香りや味を表現するにはどうすれば良いのかを考えます。分析データを参考にしたり、先輩方に様々なアドバイスを頂きながら、時には何十種類ものフレーバーを検討します。また、私の対象は焼き菓子用のフレーバーであるため、焼成後の香りにも注目し、試作作成部門と協力して、クッキー等の焼き菓子を実際に焼いて香りを確認することで、目標に近づけて行きます。数多くの香料原料の中から的確に原料を選抜し、表現したい香りを開発できた時はとても嬉しく思います。まだまだ日々勉強の身ですが、自分が使いこなせる香料原料が増えて行くことはとても楽しいです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
「香り」に携わる職に就きたいと考えていた 私は小さな頃から柔軟剤や香水といった生活中のほのかな香りに癒しを感じていたため、「香り」に携わる職につきたいと考えていました。興味を持ったきっかけは生活中の香りである「フレグランス」でしたが、調べていく中で、人々の暮らしにより密接に関わる食品向けの香りである「フレーバー」の存在を知りました。特に、フレーバーは病気で経口接種が困難な方でも、香りにより風味を楽しむことができる点に食を豊かに彩る可能性を感じました。長岡香料では、自分が大学や大学院で学んだ有機化学の知識や研究開発へのアプローチ方法を活かせる点、女性社員が長く活躍できる点に魅力を感じました。また、自分の興味ある分野で人々の支えになる仕事に就きたいと考えていたことや、就職しても学び続けたいという思いから、長岡香料に就職を決めました。 |
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これまでのキャリア |
新人研修および数千種類の香料原料について学ぶ調香研修(1年間)
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焼き菓子用フレーバーの研究開発(現職8年目) |