これが私の仕事 |
大工という仕事 大工がやりたい。その夢は幼少のころから思いつづけていた。きっかけは祖父の日曜大工だ。もともと手先が器用な祖父は、ある日知り合いの大工の手を借りて部屋をひとつ造った。その姿を見た私は「すごい。かっこいい。こんなことがしてみたい。」と思い、大工という仕事への憧れを持った。その夢が現実となり、私は今大工をやっている。
家が建つためには、まず建てたいというお客様がいる。そのお客様の要望を図面やイメージとして創り上げる設計がいる。施工図を作ったり工事の段取りをする現場監督がいる。基礎や足場を造る工務がいる。そして、最終的にお客様の要望を、みんなの思いを具現化する大工がいる。大工は創って、作って、造る。こんなにやりがいのある仕事はない。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
ねじれているトップライト K様邸にはトップライトがあった。普段のトップライトは、廊下と同じ向きを向いているが、この現場は違った。屋根が家の対角線に対する切り妻屋根だったため、廊下の向きとは回転していた。さらに、トップライトの四隅と廊下の四隅を放射状に結んで壁を下ろすため、捩れてしまっていた。大工になって当時一年目の私にとっては、難易度S級の仕事であった。先輩にヒントをもらい、やってみる。三日間かけて完成させたがクロスを貼って仕上がるまでは不安だった。
建具の吊込みは行けなかったので、行った先輩にどうだったか聞いてみた。
「綺麗に納まってたよ。よくできたね。どうやってやったの?」
その言葉を聞いた途端、喜びが溢れてきた。自分の仕事を認めてもらえた喜び。成長した実感。こんなに嬉しいことはない。今一番自慢の仕事となった。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
ほかにこんな会社ってあるんですか? 私は大学まできっちり行っている。それでも大工になりたいという夢はあきらめられなかった。就職活動が始まり、大工のリクルートを探してみたがどれも現場監督ばかり。半ばあきらめかけていた時、友達が教えてくれた。「ここ大工あるよ!」迷わずエントリーし、ほかには目もくれなくなった。大工になれる。ここしかない。
最初の印象は本当に衝撃だった。なんで目の前に社長がいるの?なんで普通に話せてるの?という具合に。入社してわかったが、社長は本当に身近な存在だった。社長に誘われて飲みに行ったという話も何度も聞いたことがある。そういう社長の会社だからか、先輩後輩の仲がいい。今では飲みにいつも誘ってくれたりする先輩が何人もいる。このつながりは一生大切にしたい。この会社に入って知り合えてよかったと心から思う。 |
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これまでのキャリア |
工務(1年目)
大工(2年目~)
現在:大工と情報システム課でのシステム開発を兼任 |