デジタルでアナログな知られざる“魚”の世界の働き方。

日本一の流通量を誇る『うおいち』。その仕事の象徴と言えるのが、魚たちに囲まれた時間。魚の流通は、漁師から水揚げ漁港を経て、私たち水産会社の手元に届き、仲卸人から料亭や小売店へと流れていきます。私たちが直接やりとりをするのは、魚の目利きのプロである仲卸の方々。そんな人たちを相手に、さらに上を行く魚の目利きが求められます。だから『うおいち』では、魚種別に担当者を配置し、より専門性の高い、魚の提案を可能にしています。また、鮮魚だけでなく、塩サバや干物、いくらや明太子、数の子にジャコといった加工品も産地や漁獲量でランクや値段変動など相場を左右する要素も多く、その目利きも『うおいち』の腕の見せ所でもあります。

仲卸の方々とのやりとり。実は、ここが提案の一番の骨子となる部分。今、どんな魚がどのくらいの量、どんな価格帯で求められているのか。より緻密でリアルな情報は、仲卸人からの声が何よりも信憑性があります。ちょっとした会話の中で「キロ超えのフグやったら、いくらでも買いたいって言ってはるお客さんがおるねん」「この値段でも秋刀魚が欲しい言われてるねん」「ちょっと変わった魚が揚がったら、すぐに連絡ちょうだい」など、仲卸のその先のお客様の情報をさりげなく聞き出し、そのニーズに応えていくことが信用につながっていきます。そんな情報戦略を制するものが、魚の流通を制するといっても過言ではない世界が、私たち水産会社の世界でもあるのです。

まだまだアナログな世界だと思われがちな魚の流通の世界。ですが、実は意外にデジタルデバイスを駆使される世界でもあるのです。より緻密で専門的な情報の入手はもちろん、仲卸の方々へSNSを使って最新情報を配信し、そこで商談を進めることも少なくありません。魚の写真や魚を見ながらリアルタイムで魚の情報をやりとりすることもあったり、仕事の大半は、スマホとPCを駆使した、スムーズでデジタルなビジネスシーン。そんな濃いコントラストこそが『うおいち』で働くことの魅力。人として大切なダイレクトコミュニケーション。鮮度を扱うビジネスだからこそのデバイスを駆使したスピーディさ。そんな両面を演出していく仕事にしか味わえないものが『うおいち』には溢れかえっています。