秋といえば芸術の秋ということで、日曜日に東京国立博物館で開催されている
特別展「はにわ」 に行ってきました。
今回の特別展は、はにわの最高傑作といわれる桂甲の武人 国宝指定50周年記念として開催
されていて、解体修復して当時の色彩を復元した挂甲の武人や、同じ工房で作られ、日本各地や
アメリカで収蔵されている5体の武人はにわが一堂に揃ったことも大きな目玉です。
実はこの挂甲の武人は、なんと当社がある太田市出身なんです!
群馬や埼玉北部には大小さまざまの古墳がありますが、挂甲の武人が見つかった古墳は、今は
ありません。
昔の地誌によると、昭和初期の不況時、仕事がなくて困っていた農家を救済するため、農道を車が通れる幅に広げる工事を行った際に、近くにあった小高い山を崩して土を使用したそうです。
その小高い山というのが古墳で、いろいろな出土品が出た中の1つが挂甲の武人だったのです!
その辺りは飯塚古墳群といって、古くは11基もの古墳が連なっていたそうですが、発掘当時は
畑で、現在は住宅地になっています。
私も会社の帰りによく近くを通りますが、こんな所にあの国宝が眠っていたと思うと感慨深い
ものがあります。
特別展「はにわ」では、他にも太田市を始め、群馬のあちこちから出土したはにわが展示されて
います。
当社の柱の1つである不動産開発事業では、工業団地の造成などで畑や田んぼを掘削しま
すが、工事中に土器などを見つけたら、市町村の教育委員会に報告して埋蔵文化財の発掘
調査を行うことになります。
発掘調査が入ることによって事業のスケジュールが遅れるのは大変ですが、もしかしたらまた
地中から国宝級のはにわが出土するかもしれないと思うとワクワクしますね!
なお、特別展「はにわ」は12月8日(日)まで開催していますので、興味がある方はぜひ、
たくさんのはにわに会いに行ってみて下さいね。