株式会社北沢建築

私たちが暮らす信州は、天竜川上流の伊那谷、諏訪湖、松本・安曇平、日本アルプスなど、詩情あふれる豊かな自然に恵まれた場所です。信州の豊かな森は、この自然の風土により育まれました。私たちは土地の恵みである信州産の良質な木材を使い、先人達の知恵に学びながら、この地ならではの住まいづくりに取り組んでいます。地域の森の木を使った住まいづくりは、その地の風景や環境を守ることにもつながります。私たちは自然の巡り合わせに驚くとともに感謝し、地域風土を知り、木を知り、匠の技術を磨いていきたいと考えています。信州に古くから受け継がれる「木組み」の技術を継承・発展させ、私たちはこれからも自然とともに歩んでいきます。

一軒一軒の住まいは、その土地の歴史や敷地形状、周囲の環境、さらに気候風土、家族構成、ライフスタイルなどにより異なるべきではないでしょうか。私たちはその土地の気候を読み、季節ごとの風や光の特徴を知り、敷地全体で考えた設計・デザイン・施工を心掛けています。具体的には、外からの視線はもちろん家の中からの見え方、太陽の温かさや明るさをいかに取り込むかといった「パッシブデザイン」の追求です。同時に、世代を超えて移り変わっていく家族同士のつながりの変化のような「ストーリー」の要素にも着目。シンプルでありながらも実質も備え、その家・その家族に合った「心地良い居心地」をつくりだすことが私たちの目標です。

住まいの品質を確保するため「社員技術評価制度」を導入しています。自社で責任をもって社員大工を育成することに加え、協力業者様にも公平に技術評価を行い、技術の研鑽に努めています。また、当社は現場での施工管理を重視しています。お客さまと設計者が入念に打ち合わせを行った上で設計図をつくりますが、ものづくりの現場では図面のみでは見通せない要素がいくつもあるため、「現場管理」によるフレキシブルな対応を重視しています。図面も大事、施工技術も大事、そして現場管理も同じくらい大事です。そのため設計者もたびたび現場に足を運び、職人やお客さまと多くの対話を重ね、より満足度の高い家づくりに取り組んでいます。