社会福祉法人和敬会

養護老人ホーム寿楽荘は、1962年開設の、新城市唯一の「養護老人ホーム」です。「特別養護老人ホーム」との違いは、養護老人ホームは高齢者の養護と社会復帰を主な目的としているのに対し、特別養護老人ホームの主目的は高齢者の介護です。養護老人ホームでは、身体的に自立しているが、環境的・経済的に在宅生活が困難な高齢者を養護し、社会復帰を促す支援を行います。認知症の進行や病気などがきっかけで、今までできたことができなくなることがあります。しかし、ほんの少しのきっかけで「できる」に変えることも可能です。私たちは心のこもったサポートを心掛け、確かな信頼関係のもと、社会復帰のためのハードルを減らしていきます。

支援員は「特別養護老人ホーム」などの介護職とは少し異なり、入所者様の生活全般に携わります。自立した日常生活をお送りいただくために必要な指導や訓練を行うとともに、家族交流の機会のセッティング、外出サポート、レクリエーションなどにもあたります。心身機能が低下した方に対しては、着替えのお手伝いなどを介助することもあります。ご利用者様が、当たり前の日常生活を、当たり前に送っていただけるように支える仕事。「泣いて・笑って・怒って」を共有しながら「今日も一日楽しかった」とおっしゃっていただけることが励みになります。人と人とが強く関わり合う仕事ですので、相手を思う気持ちを大切に、信頼関係を築いてきましょう。

私たち和敬会のはじまりは、戦後の混乱期、戦災孤児たちに衣食住を提供したことでした。創設者の故 太田順一郎が自宅を開放し、孤児と一緒に寝起きをはじめたのです。その後、社会福祉法人となり、児童福祉事業と高齢者福祉事業の2軸による福祉事業を展開。その中でも養護老人ホームは「高齢者のセイフティーネット」であるべきだと考えています。どんな事情で施設を利用するのであれ、ありふれた日常生活を自然なかたちで実現できるよう、支援させていただきます。私たちは常に「困っている人々に手を差し伸べること」を念頭に、いつの時代であっても、心の芯からあたたかくなる「やさしさの輪」を広げていきたいと願ってやみません。