【NSTにお越しになる方によく質問されること その1】
Q.
正面玄関のでっかい木・・・あれどうやって入れたんですか?
A.
「椎の木」 です。
樹齢250年を超える古木で、
新潟のテレビ局の送信所がある弥彦山のとなり 角田山のふもとから
50年前に新潟市のNST本社に運ばれてきました。
ちなみに弥彦神社の御神木も「椎の木」です。
2004年にそれまで本社のあった上所から八千代に移転する際、
この巨大な椎の木を大型トラックに積んで、 2Fから25トン大型クレーンで
移植する大工事を行いました。
ただ、樹齢を重ねているためその幹はほとんど空洞で、
そのままでは枯れ死にする状態だったそうです。
木のお医者さんと言われる造園の方に相談し、
弱っている椎の木が落とした実から発芽させた幼木を幹の中に植え込み、
空洞となった幹の中で新たな根を張って成長・同化させ、3年の月日をかけて再生させました。
樹木が大きく育つためには根を張って水分を吸い上げることが大切です。
そのための手入れを「根回し」 と言うそうです。
新社屋が出来た時、私は入社2年目でした。
この話を聞き、親から子に託し、そして共に成長するとは、人間と一緒だなぁ・・・
と椎の木を見上げてつぶやいていたところ、
「その思いがあって、枯らせずに移植したんだよ。
枯れるからと、切って捨てる様では冷たい会社になるでしょ。
ここまでになるにはずいぶん金はかかったけどね・・・武者くん(笑)」
と当時の社長に言われたのを思い出します。
まさか総務の立場で椎の木も管理するとは思いもしませんでしたが、
当社では全国のテレビ局の中でも特に緑と花に囲まれたテレビ局だと自負しています。
緑も、人も枯らせず育てる局。
だから、わたしは、NST。
お越しの際にはぜひ見上げてみてくださいね。