株式会社やしま

「呉服」と聞くと、若い方はちょっと堅苦しく感じるかもしれませんが、私たちやしまグループは2000年より徐々に業態変化をはかり、従来の呉服販売業から「和装振興グループ企業」へと生まれ変わりました。

たとえ日常的に着物を着る機会が少なくなっても、「着物を着たい」というニーズは、若い方を含めて、かなり多くの方が持っているはず。私たちはそこに可能性を感じ、呉服＋写真スタジオという事業体制を確立。お客様のニーズに合った形で、着物を着る楽しさや感動をご提供しています。

その結果、グループの規模自体も大幅に拡大。業態変化に着手した2000年当時、4店舗50人程度の従業員でしたが、現在では広島・島根・鳥取・山口・岡山に19店舗を展開し、約150名もの従業員が働いています。売上も2000年当時は約5億円だったのが、2020年には約30億円に急増。我々が目をつけた潜在的ニーズと、その可能性に間違いなかったことを数字が証明してくれています。

そして、当初の急成長を支えてくれているのが、2000年以降に採用した若い世代です。きもの事業部においても、スタジオ事業部においても、フレッシュな人材が店舗にいることで親しみやすい雰囲気が生まれ、幅広い世代に支持される店舗づくりに成功。特にきもの事業部においては、これまでの呉服の印象を変える若々しい印象が、やしまグループの大きな強みとなっています。

今後も当初では中国地方を中心に、さらなる店舗数の拡大をはかっていく予定です。中国地方にこだわるのには、当社の最終目的が和装文化振興を通した地域貢献にあるため。着物を着るワクワク感や喜びをより多くの方へお届けすると同時に、着物に込められた家族の思いや絆を確認しながら、地域の皆さんに夢と感動を提供していきたいと考えています。そのためには、文化を伝える人材が必要です。

＜代表取締役社長　中須賀賢一＞