神流川森林組合

神流町は『森林面積約92％』と県内でも有数の木材資源量を誇ります。その多くは、約60年前の高度経済成長時に、人の手により植栽されたスギやヒノキなどの人工林です。しかし、当時8000人以上いた人口は、現在約1600人。高齢者が6割以上。少子高齢化や人口流出により、林業の担い手不足、人工林の荒廃といった問題が起こっています。――私たち神流川森林組合は、この問題に向き合い、山林所有者に代わって適切な手入れを行うという重要な役割を担っています。その使命は、豊富な木材資源を未来に残すこと。林業という地域産業を振興し、地域活性化に貢献すること。神流の山林を守る覚悟を胸に、少数精鋭のプロ集団を目指しています。

私たちの仕事は大きく2つ。まずは「環境林」「生産林」を判断し、より多くの木材売上が組合員様に還元できるよう施業プランニングすることです。特に、当組合が主体となっておこなう事業も多く、組織内だけでなく行政や協力業者さまなどとも連携しながら幅広い経験を積むことができます！もう一つは、施業プランに基づいて、安全かつ効率的に道を作り、木を倒し、素材として搬出すること。切り出した木材は建築資材やバイオマス発電に利用する木質チップ等貴重な経済資源として市場に広く流通しています。このように、私たちの仕事は【環境保全】や【災害防止】はもちろん、社会や地域への貢献にも直結する重要な役割を担っています。

観光地や自然の魅力が多く、産業振興にも力を入れている神流町。その一つが『神流町林業再生プロジェクト』です。林業振興による雇用創出、人口増加につなげることなどが狙いで、豊富な資源を最大限に有効活用できる仕組みの構築に向けて、町・県・県森連と一緒に当組合も全力で取り組んでいます！また、国でも『緑の雇用』事業という政策を推進しており、林業作業士→現場管理責任者→統括現場管理責任者と段階毎に様々な研修を実施。チェーンソーの使用方法をはじめ、作業士として必要な技術や資格を修得できる人材育成の環境が整っています。当組合も神流町をはじめ、国や県と一緒に事業を進め、より大きな成果を得られるよう励んでいきます。