はくさん緑化工業株式会社

近年緑化は植栽をしたり、公園を整備したりするだけでなく、緑をランドスケープのデザイン要素として調和させたり、地球温暖化防止や快適な生活空間をつくるためにビルの屋上を緑の公園にするなど、新たな需要が注目されています。50年以上にわたり、石川県のまちづくりを支えてきた白山建設ですが、ハードをつくるだけでなく魅力ある持続可能なまちづくりに寄与する。事業の付加価値を高めるためにグループ会社である「はくさん緑化工業」の事業拡充と人財育成の強化を図っていきます。石川県で生まれ育った人も、そうでない人も、自分たちがずっと暮らしたくなる、緑あふれる『ふるさと』づくりを一緒にしませんか。

日本遺産や歴史遺産など優れた観光資源に、山と海の豊かな自然を有する石川県。私たちの緑化事業は、そんな石川県のグリーンインフラ（社会基盤）をつくり、安全で豊かな暮らしを支えています。大きく分けると、近年積極的に整備が進められている金沢城公園や兼六園周辺文化の森といった「歴史文化を反映した緑を次世代へつないでいくための維持管理」「公園や街路樹といった都市と自然を調和させ、温暖化対策に機能させる環境保全」「道路工事で切り出された斜面や堤防の斜面など、のり面に植生を造成することで土砂崩れを防ぐ防災減災」などの緑化があります。私たちは緑が持つ力を社会に機能させ、安全で魅了あるまちづくりに貢献しています。

もう何十年も前になります。造園施工管理技士として、はじめて現場を任されたのが金沢城公園の樹木の移植工事でした。先人たちから脈々と受け継がれてきた保存樹を無事に移植させなければ歴史が途絶えてしまう…永年根が張っている樹木の移植は難易度が高く、かなりプレッシャーでした。図面を見ながら職人さんと打ち合わせをし、重機や資材などの手配から予算、安全管理など現場を監督する。庭園のように歴史をつないでいく施工もあれば、海岸線沿いの公園といった大規模な造園の時もあります。現場は日々、ICTやAI化が進んでいますが、季節があり、一本いっぽん異なる樹木と向き合うこの仕事は、人の経験則が求められる奥深さがあります。