ビジネスに、レジャーに私たちの暮らしに欠かせない自動車。時代とともに性能・品質が向上し、さまざまな新しい部品が使われるようになっています。1台の自動車には20,000~30,000点の部品が必要とされ、多様な分野の製造メーカーが関わっています。
私たちマイクロテクノは、そうしたなかで金属材料からエンジン関連の部品などをつくり出しているメーカーです。高精密加工技術をもとに、自動車づくりの一翼を担っています。
私たちの始まりは、ピストン運動ではなく、マツダ株式会社独自の回転運動によって動力を生み出すロータリーエンジン向けに、エンジンの気密性を保つアペックスシールという部品を製造・開発する部門として1971年に設立されました。以来、金属素材の加工から表面仕上げまでを一貫して行う独自の生産ラインを設け、エンジンにガソリンを噴射するための部品、自動変速機の油圧を制御する精密部品などを製造。その技術と実績に信頼をいただき、部品製造メーカーでは珍しく、大手自動車メーカーと直接取引ができるティアワンというサプライヤーになっています。2014年にはベトナムに子会社を設立、独自技術でアジアから世界へと部品を供給しています。
近年は、環境保全への対策として自動車の低燃費化が進んでおり、自動車の部品も変化しています。当社では、その変化に対応するため、鉄の切削・熱処理・研削加工に加えて鉄よりも軽量なアルミニウム、さらに加工の難しいステンレス素材の切削加工も可能な技術を確立しています。そして、独自のラインを開発し、国産ながら安く、高品質な部品をより早く供給する体制を整えています。1/1000ミリというミクロンオーダーの部品の研削・研磨技術を生かし、ますます高品質になる自動車、なかでもエンジン性能を左右する部品において重要な技術を担っている当社。そうした自負と、積み重ねてきた超精密技術への高い評価が、当社の強みとなっています。
精密部品製造の技術で評価を得ている当社ですが、そのモノづくりの現場を支えるのは、あくまでも「人」。“人を育て、人とともに伸びる企業でありたい”という理念を大切にしています。なかでも力を入れているのが若手の育成。若手社員を、早い段階から業務のリーダーなどに抜擢して事業を推進し、現場を動かしながら実践的に学んでいける体制をとってます。同時に、教育・研修制度も充実させており、たとえば生産技術部門では、自社工場で1年間の現場研修を実施した後、先輩社員からマンツーマンでサポートを受けながら仕事のノウハウを吸収できるようにしています。業務に必要な資格の取得も全面支援。スキルアップもバックアップしています。
事業内容 | アペックスシール、オートマトランスミッションの油圧制御部品、フューエルレール部品等の製造 |
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設立 | 1971(昭和46)年6月22日 |
資本金 | 2億円 |
従業員数 | 186名
※2019年9月現在 |
売上高 | 63億円
※2019年3月期 |
代表者 | 代表取締役社長 阿部 義紀 |
事業所 | <本社>
広島県東広島市高屋町郷676 <高屋台工場> 広島県東広島市高屋台2丁目2-4 <田万里工場> 広島県竹原市田万里町1957-1 |
関連会社(海外拠点) | MICROTECHNO VIETNAM CO., LTD.(ベトナム)/出資比率50% |
主要納品先 | マツダ株式会社
ジヤトコ株式会社 トーヨーエイテック株式会社 佐久間特殊鋼株式会社 広島精密工業株式会社 イーグル工業株式会社 本田技研工業株式会社 愛知機械工業株式会社 |
沿革 | 昭和46年6月 Rotary Engine用アペックスシールの専門工場として株式会社高屋製作所設立
昭和56年12月 オートマチック・トランスミッション油圧制御用バルブ・スリーブの生産開始 昭和59年8月 式会社高屋製作所より、マツダミクロン株式会社へ社名変更 平成6年4月 エンジン用ピストン生産会社であるマツダ精密株式会社と合併を機にマイクロテクノ株式会社に社名変更 平成6年9月 松下電器産業株式会社(カーエアコン部)よりNEWQIG認証取得 平成8年6月 ISO9002適合認証取得(JQA) 平成9年1月 松下電器産業株式会社(コンプレッサー事業部)よりNEWQIG認証取得 平成12年12月 ISO9001及びQS9000適合認証取得(JQA) 平成13年10月 ISO14001適合認証取得(JARI-RB) 平成14年11月 TPM優秀賞 第1類受賞平成15年2月ピストン事業部を分離(コルベンシュミット株式会社へ) ・・・・・・・新生マイクロテクノとしてスタート・・・・・・・ 平成15年4月 マレーシアに子会社設立(Microtechno Precision(M)Sdn.Bhd.) 平成15年9月 愛知機械工業株式会社様向けコーンの生産開始 平成16年8月 田万里工場にて生産開始 平成16年9月 ISO/TS16949適合認証取得(JQA)平成17年10月アルマイト処理施設稼動開始、バルブスプール一貫生産体制の構築完了 平成19年2月 株式会社山田製作所様向けバルブスプールの生産開始 平成19年8月 トーヨーエイテック株式会社様向けバルブスプールの生産開始 平成20年9月 本田技研工業株式会社様向けバルブスプールの生産開始 平成20年10月 マニュアルバルブ6軸生産ライン稼動開始 平成23年4月 アルマイト処理2号施設稼動開始 平成24年4月 高屋台工場にて稼動開始 平成26年7月 ベトナムに子会社設立(MICROTECHNO VIETNAM CO.,LTD.) |