業種 |
食品
農林/コンサルタント・専門コンサルタント
|
---|---|
本社 |
北海道
|
「かっぱえびせん」で知られるカルビー。1975年には、今も多くの方に愛される「カルビーポテトチップス」を発売します。そのヒットを受けて増産体制がとられるなか、原料であるじゃがいもの安定供給と高品質化を図るため、同社の原料部門を独立させ、設立されたのが私たちカルビーポテトです。全国の契約生産者と二人三脚で栽培技術と品質向上を追求しているほか、そのじゃがいもを使った新商品の開発なども行っています。
カルビーポテトは、カルビー製品の原料となる高品質なじゃがいもを安定的に供給することを目的として、じゃがいもの一大産地・北海道に設立された会社です。その目的に向けて“じゃがいもに関わるすべての仕事”を行っています。じゃがいも生産の現場では、フィールドマンと呼ばれる担当者が契約生産者の方々に栽培に関する情報提供を行い、共に研究しています。社内には新品種の開発や栽培技術の研究を行う部門があり、高品質・高収益を可能にする栽培方法を追求しています。さらに、じゃがいも産地にある帯広工場では、自社オリジナル製品「ぽてコタン」やカルビー製品を受託製造。そのノウハウを活かして新たな商品提案にも取り組んでいます。
じゃがいもとひとことで言っても、たくさんの種類があります。製品によって求められる規格が異なるため、当社でも「トヨシロ」、「スノーデン」、「きたひめ」など多様な品種のじゃがいもを使用しています。そのなかには「ぽろしり」という自社開発品種もあり、栽培が広がっています。また、商品も自社開発しています。「ぽてコタン」、「黄金ポテト インカのめざめ」、「北海こがねスティック」、「ポテトチュロ」といったお菓子のほか、「じゃがマッシュ」、「北海道フライドポテト」など食卓向けの製品もあります。じゃがいもの栽培から製造までを一貫して行っている当社ならではのバリエーションを、さらに広げていきたいと思っています。
当社には、新品種や栽培技術などの研究開発、商品開発、営業などさまざまな仕事がありますが、いずれの業務を行うにしても、まずはフィールドマンからスタートします。その理由は、カルビーポテトのベースを担う仕事だからです。カルビーの商品の原料であるじゃがいもに求められる条件は、一定水準をクリアする品質とまとまった収量。フィールドマンは、じゃがいもの生育状況を確認し、栽培や収穫機械に関する情報提供を行うことを通して、契約生産者の方々が、この基準を満たせるようにサポートします。二人三脚で栽培を行い、事業を進めていく仕事、と言ってもいいかもしれません。ちなみに、当社の代表もスタート時はフィールドマンでした。
事業内容 | 馬鈴薯およびその他の農産物の購入、貯蔵、物流、販売
馬鈴薯加工およびその他の農産物加工品の商品開発、製造販売 |
---|---|
設立 | 1980(昭和55)年10月15日 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 467名(2020年4月現在) |
売上高 | 262億円(2020年3月期) |
代表者 | 代表取締役社長 中村 一浩
|
事業所 | 本社・帯広工場/北海道帯広市別府町零号31-4
芽室事務所・馬鈴薯研究所/北海道河西郡芽室町東芽室南3線23番地 事業所/東京、宇都宮、岐阜、鹿児島、北海道内15支所(馬鈴薯貯蔵庫併設) |
沿革 | 1980年 会社設立(カルビー株式会社の原料部門が分離独立)
1984年 馬鈴薯輸送船「カルビーポテト丸」が就航 1985年 馬鈴薯研究所開設 1989年 小売用「マッシュポテト」販売開始 1990年 「じゃがりこ」の原料を作る加工製法を開発 1996年 「小売向け青果用じゃがいも」販売開始 1997年 帯広工場操業開始 2001年 新収穫システム「SUP」稼働 2002年 帯広工場で「ISO9001」を取得 2006年 帯広工場Jagabee製造ライン稼働 2008年 全社で「ISO9001」を取得 2013年 ポテトチュロ販売開始 2015年 ぽてコタン販売開始 当社初の自社開発品種「ぽろしり」が北海道優良品種に登録 2017年 自社開発の新品種「ゆきふたば」が北海道優良品種に登録 |
私たちの思いと役割 | おいしいポテトチップスをつくる。当社が設立された理由は、そのひと言に尽きます。今ではよく見られるようになった野菜の契約栽培やトレーサビリティという考え方があまり知られていなかった時代に、当社は全国のじゃかいも生産者とパートナーシップを結んでいます。そして、多くの生産者にとって、加工用じゃがいもがほとんど未知の作物だった頃から、ともに研究を重ね、栽培技術と品質向上に取り組んできました。現在は、カルビーのポテトチップス用だけでなく、オリジナル商品の開発も行うとともに、高品質なじゃがいもを独自の技術でロスなく貯蔵し、日本全国のお客さまへとお届けしています。 |