ワクチンの原液を製造しています。 製造三課では四種混合ワクチン( D P T - I P V )に使われる百日せき、ジフテリア、破傷風の原液製造を行っています。私が主に担当しているのは精製百日せきワクチンで、培養と粗精製の工程を担当しています。原液をつかさどる部署なので、製造の根幹を担う仕事です。
私が仕事をするうえで心がけているのは被接種者の立場になって製造するということ。直接体内に接種するものなので安全・安心なワクチンを製造することが必須です。そのためにも工程の一つひとつを丁寧かつ慎重に行っています。一度、粗精製の後の工程にあたる高度精製の現場を担当したことがありますが、最終工程に近い現場では一滴が数万人に使われるワクチンに相当するということを知りました。この一滴にどれだけの命が託されているかと思うと感慨深いものがありましたね。
だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード
これから自分が作るワクチンが、世の中に提供されていく実感 日々、製造を行っていると安定して製造することの難しさにも直面します。しかし、定期接種に指定されているワクチンですので、製造遅延等は決して許されません。計画通り確実に原液を製造し、製品を安定供給することが私たちの使命でもあります。
以前知人のお子さんがB I K E Nのワクチンを接種したことを知り、大きなやりがいを感じるとともに身が引き締まる想いもしました。これからも製造にかかわる以上、「私が作ったワクチンだから安心して接種してください」と胸を張って言えるワクチンを製造していきたいと思います。
ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き
未来ある子どもたちの命を守る。 多くの人の健康、命をワクチンを通じて守ることができるという点に惹かれて志望しました。
現在私が製造しているD P T - I P Vは生後3ヶ月からの定期接種が定められたワクチンであり、赤ちゃんの健康を守るために欠かせないものです。そう考えると日本の未来を担っているというのも過言ではありません。