業種 |
機械
重電・産業用電気機器/プラント・エンジニアリング/家電・AV機器/その他製造
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本社 |
広島
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当社は業務用洗濯機および周辺機器の機械メーカーです。
創業73年、「真似るより真似られるようなマシンを創る」という信念で、独自技術を追求してきました。
その結果、ウール製品等を洗浄するドライ機では全国トップの約50%シェア(生産台数)を獲得しています。
次の目標は世界制覇。既にアメリカでは好調な滑り出し、ヨーロッパ・アジアでも実績を重ねており、
80周年を迎える2027年には売上100億円を目指しています。
ジャンル別売上比は●コインランドリー50%●ホームクリーニング20%●一般産業分野10%●病院・福祉施設10%●輸出10%。業務用洗濯機で5本もの事業の柱があることは当社の安定性に大きく寄与しています。さらに内製率96%という外注に依存しない自社一貫の生産体制によって、製品の長寿命化を実現。それが価格競争力を高めています。また一人の開発技術者が【企画→構想→設計→試作→完成】と担当製品の全製造プロセスに関わることで、顧客ニーズを製品開発にビビッドに反映。後発ジャンルでも、当社はお客様からの支持を着実に高めてきました。ニッチな中での多角経営と内製化・自社(一担当者による)一貫体制が当社の強みとなっています。
当社の179人の従業員は、すべて正社員です。それは、人はモノと違って、代替できない最も重要な企業資産だと考えるから。リーマンショックで利益が落ち込んだときも、内部留保を切り崩し、定期昇給と定年延長は維持しました。人は将来にわたって生活設計ができ、仕事にやりがいを感じられてこそ、意欲をもって働くことができます。当社が73年の歴史を重ねることができ、リーマンショック後もすぐにV字回復を果たせたのも、社員の力です。当社には親子・兄弟で働く社員が13組もいます。誇らしいことです。「人が採れる」「人が辞めない」「成長戦略がある」…この3つが、私の考えるいい会社の条件。当社の経営は「人本主義」で貫かれています。
創業80年を迎える2027年に「売上100億円達成」が当面の目標。布石は打っています。2019年1月に最新鋭のロボット工場が稼働を始めたことで、生産効率が格段に向上。加えてグローバル展開です。当社は、約10年をかけて世界市場を見据えた製品開発を進めてきました。最大マーケットのアメリカに代理店網を構築し、2018年6月にはフランスに子会社を設立。アジアでもシンガポール、マレーシア、香港、インド…と販路を拡大しています。リネンランドリーのシステム販売が拡大している国内市場で70億円程度までは見込めます。それに加えて海外での売上シェアを現状の10%から30%程度まで伸ばす。そうすれば、売上100億円には確実に手が届きます。
事業内容 | 業務用洗濯機および周辺機器の機械メーカーです。業務用洗濯機では、国内トップクラスの生産台数を誇り、ドライ機部門では約50%の国内シェア(生産台数)を維持しています。ほとんどすべての加工部品を自社生産するという業界でも稀な存在です。
【製品ラインナップ】 業務用洗濯機、コインランドリー用機器、タオルフォルダー、業務用乾燥機、プレス機、脱水機など |
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事業の特長 | ■安定を支える5本柱の事業バランス
業務用洗濯機メーカーとして当社が手掛ける分野は ・近年大きく市場が拡大した「コインランドリー」向け ・町のクリーニング屋さんで使われる「ホームクリーニング」向け ・各種工場、自衛隊、野球チームやサッカーチームなど多岐にわたる「一般産業」向け ・「病院・福祉施設」向け ・「輸出」向け と、顧客別に全方位を網羅。 業務用洗濯機というニッチなマーケットで、5本もの事業の柱をもってバランスを取ることができることが経営の安定性を高めています。 ■競争力の源泉「内製率96%」 「内製率」はメーカーとしての力を測るバロメーター。一機丸ごと造ることができる素地と環境がなければ技術の伝承はできません。また、ほぼすべての部品を自社で手掛けているから、いつまでも部品の供給ができる。それは製品の長寿命化につながり、競争力の源泉ともなります。当社が価格競争に巻き込まれずに「フォー・エバー・マシン」という独自の価値をお客様に提供できているのも自社完結のモノづくりができるからです。 現在の内製率は96%。新工場が本格的に稼働する来年には97%を見込んでいます。 ■開発担当者が全製造プロセスに関わって市場ニーズを具現化 当社では、一人の開発技術者が【企画→構想→設計→試作→完成】と担当製品の全製造プロセスに関わる独自の開発手法を採っています。開発技術者は自分のデスクと工場およびお客様のもとを行き来しながらモノづくりに当たります。それによって実践技術が向上し、顧客ニーズにそった製品開発を続けることができているのです。 ■故郷・尾道から世界を目指す 当社は本社も工場もすべて尾道。他に拠点を設けるつもりはありません。一方、販売エリアは全世界&日本全国。現地での営業・保守サービスはすべて代理店に委託して、当社の営業担当者はその支援を行ないます。だから、各地に拠点を設けなくても事業ができる。効率的な経営です。 とはいえ、海外展開には2004年から戦略的に取り組んでおり、特にアメリカでは販売の整備が済んで事業基盤が確立。グローバル基準に対応したモノづくりを行なっています。 将来は、故郷・尾道を「洗濯機の街」として世界に知られる街にしたい。そんなビジョンを描いています。 |
国内展開&戦略 | クリーニング業界の課題として、ホームクリーニング領域の減少があります。
ホームクリーニングは全市場の20%にまで縮小し、 残りの80%は「コインランドリー」「一般産業分野」「病院・福祉施設」「輸出」で分け合っている現状。 今後も国内の人口減少などを考えると市場全体の拡大は期待できず、業界内では淘汰が進んでいます。 そうした中、近年の日本ではオンプレミス・ランドリー(自社設備・自社運用)と呼ばれる ホテルや病院・福祉施設などに向けたリネンランドリーのシステム販売が伸長。 こうした変化を、当社は以前から予見していました。 そのために2014年、「フルラインナップのシステム提案」ができる体制を築いたのですから。 また、今回のコロナ影響から、コスト削減や衛生管理上の観点から、ホテル、病院・福祉施設、各種工場、各種スポーツチームなどで、外部委託から内製化への転換が起こっており、オンプレミス・ランドリー(自社設備・自社運用)分野は、今後10年ほどはさらなる市場拡大が見込まれています。 国内ではホームクリーニング市場の拡大を期待することが難しい中、 変化を予見して準備を整えてきた当社にとっては、好機到来なのです。 |
海外展開&戦略 | 変化に対応して大きな成長のチャンスをつかむための、
当社最大の戦略が海外展開です。 海外市場向けの製品開発や販路開拓、生産設備の拡充など、 当社では約10年をかけて世界で勝負できる体制づくりを進めてきました。 それがテイクオフし、本格稼働を始めたのです。 現時点のメインステージは、最大マーケットであるアメリカ。 2012(平成24)年に、アメリカ カンザス州に現地法人「YAMAMOTO JAPAN INC.」を設立し、 全米を網羅する代理店ネットワークやアメリカ向け製品のラインナップも着実に整備を進めてきました。 そして2019年、10年来の努力が実を結び、アメリカでの売上は前年から倍増。 2020年は、コロナに水を差されましたが、治まればアメリカ市場での売上は毎年5割アップで伸ばしていけると踏んでいます。 次の展開への布石も打っています。 それがアジアであり、リネン大国・ヨーロッパでの展開。 2018(平成30)年には、フランスに現地法人「YAMAMOTO EUROPE INC.」を設立。 2020年からはスウェーデンの大手サプライヤーへのOEM供給がスタートし、 アジアでもシンガポール、マレーシア、香港、インド…と代理店開拓を進めています。 7年後の売上は現在の2倍。うち3割は海外での売上。 7ヶ年の経営計画にはそう明示して、戦略的かつ着実なグローバル展開を図っています。 |
新工場 | 当社の成長戦略を支える生産基盤の充実についても抜かりはありません。
2019年1月に、従来の工場に隣接して新工場が稼働を開始。 日本を代表する工作機械メーカーAMADA社にとっても世界初という複合ラインを導入するなど、 最新鋭の設備・機器導入によって生産効率が格段にアップしました。 また、コロナ禍の2020年11月には、もう一棟の新工場にも着工。 さらに将来の工場増設用地も、近隣地にすでに確保しており、死角のない成長戦略を描いています。 |
設立 | 1956(昭和31)年7月 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 179名
※全員が正社員。契約・派遣・パート社員はいません。 |
売上高 | 46億3000万円(2019年12月期)
47億3700万円(2018年12月期) 42億8400万円(2017年12月期) 36億2700万円(2016年12月期) 31億3000万円(2015年12月期) |
代表者 | 代表取締役 山本尚平 |
事業所 | 本社・工場/広島県尾道市長者原1-220-19
山波倉庫/広島県尾道市山波町3037-1 |
関連会社 | 2012(平成24)年
アメリカ カンザス州に現地法人「YAMAMOTO JAPAN INC.」を設立 2018(平成30)年 フランスに現地法人「YAMAMOTO EUROPE INC.」を設立 |