栄屋乳業株式会社

栄屋乳業は、1946年にアイスキャンディーの製造・販売会社として発足しました。“品質の良い商品以外は作らない”という理念を守りながら、一歩一歩着実に成長してきました。『シューアイス』『ジュンヒットチョコ』『こだわり極プリン』などの大ヒット商品を生み出すことができた理由は、新しいデザートの世界を目指し、チャンレンジを続けてきたから。たとえば、製法も原材料も異なるアイス・シュークリーム・プリンを、同一工場で製造できるのは国内で当社工場しかありません。高い技術力と生産能力、エンジニアの努力が、不可能を可能にしてきたのです。これからも、アンデイコ・ファンを増やすため、チャレンジを続けていきます。

皆さんは「食品の開発なんて簡単でしょ？」と思っていませんか。しかし、決してそうではありません。食品は“生もの”であるため、設計図通り、机上の理論通りには開発できないからです。年70種類の新商品を開発しているアイス・デザートでは、一つの商品に20回以上の試作とフィードバックを繰り返しています。美味しさや食感などは人それぞれ。機械製品のような、この数値がここに収まれば完成、という正解などないのです。さらに、お客様や社員全員が「美味しい！」と思う商品が完成しても、それが量産できなければ意味がありません。これらの難関を乗り越え、全国のスーパーやコンビニなどの店頭に並ぶようなデザートが作られているのです。

当社では1988年に役職を撤廃し、フラットで自由な組織を創り上げてきました。社長であっても「さん」づけで呼び合うなど、年功序列の堅苦しい雰囲気はありません。同時にアメーバ経営を採用し、会社を小さな組織に細分化。独立採算を徹底して、全員が経営者意識をもって仕事に取り組んでいます。といっても、完全成果主義でもなく、基本的には終身雇用制度を採用しています。リーマンショックやコロナ禍で取り巻く環境が厳しい中でも決してリストラを行わず、みんなで力を合わせて乗り切ることができました。良い商品は、一朝一夕には作れません。これからも、社員たちが安心して仕事に取り組める職場環境を整備していきたいと考えています。