山梨県警察本部

「警察の仕事」というと、まず思い浮かぶのは刑事部と交通部でしょうか。刑事部の役割は、捜査を積み重ねて被疑者を捕らえること。TVドラマなどでもお馴染みですが、実際には関連情報の収集や聞き込み、張り込みなど地道な作業も多く、肉体・精神ともにタフであることが求められる仕事です。一方、交通部の使命は悲惨な交通事故をゼロにすること。交通取締りや交通事故の対応はもちろんですが、事故や違反を未然に防ぐための交通安全教育やパトロール、信号機・道路標識の整備、交通規制の見直しなども交通部の大切な仕事です。またマラソン大会等のイベントで先導を務めるのも交通部の白バイ隊員です。

警察学校を卒業すると、まず配属となるのが警察署の地域課。交番や駐在所などに勤務し、地域の安全・安心を守ります。一方、大震災や風水害等の自然災害時における救出や救助活動、過激派やテロ・ゲリラ対策、要人の身辺警護など、重大な局面で活躍しているのが警備部。命の死守を最大の使命としています。また、こうした警察業務全体を行政面から支えているのが警察行政職員。すべての部署に配置され、組織運営の企画や人事管理、装備の管理、会計事務などの業務を行っています。その他、総務室、警務部といった部署があり、それぞれのポジションで全員が役割の遂行に努めることで県民の安全・安心をしっかりと守っています。

「警察ってハードな仕事環境なのでは？」と思われるかもしれません。確かに特殊な職種ですが、そのぶん同じ地方公務員である県行政職員と比較しても初任給は高めの設定。また山梨県警察ではすべての職員がやりがいや充実感を持って働き続けられるよう、ワークライフバランスの充実や子育てと仕事の両立支援などにも力を入れてきました。後者の施策としては、例えば法定の産休より長い分べん休暇や子が3歳に達するまで取得可能な育児休業、子が小学校就学まで勤務を短縮できる育児短時間勤務、早出遅出勤務、等々。そしてこうした環境下の下、女性警察官の総数は右肩上がりで増加しており、それに呼応して女性管理職も増えています。