業種 |
半導体・電子部品・その他
重電・産業用電気機器/精密機器/その他製造/家電・AV機器 |
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本社 |
愛知
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エアコンやファンヒーター、ガス器具、自動車などに広く使われている安全確保のための各種保護デバイスやスイッチ。「熱」「電流」「地震」などを感知し、二次災害を防ぐために無くてはならない製品です。これらを自社で開発し、設計、生産して販売する開発型メーカーです。世界中に出願している特許数は1100件超。自分達が開発した製品を自分達で生産し、自社ブランドで販売しています。
エアコンに代表される空調機器で使用されるバイメタルスイッチやガスメーターに内蔵されている感震器で、国内外におけるシェアトップクラスを誇ります。技術力の証となる特許出願数は、海外出願も含め1100件を超えました。1961年という早い時期に商標登録し、開発から生産、販売、アフターケアに至るまで全て「自社ブランド」で展開しています。それでいて、社員数は200人あまり。「小さな大企業」あるいは「世界に通用する技術と製品を提供し続けるセーフティイノベーター」という経営スタイルを貫き、国内はもとより、北米、欧州、アジアなど全世界に「UBUKATAブランド」を輸出しています。
「生方マークの入っていない製品は一個たりとも社外に出さない」との信念のもと、独自のセーフティ・テクノロジーに磨きをかける一方、海外戦略を加速。すでに海外向け売上比率は80%を超えています。とくに独資会社「寧波生方電器有限公司」および「寧波生方美麗華電器有限公司」(写真)を設立している中国での伸びはすさまじく、同地でのモータープロテクターの年間生産能力は約6000万台を誇るまでに成長。今後もインド・南米を中心とした新興国での需要はどんどん伸びていきます。エアコンを中心とした家電向けの製品を拡大し、現在の売上高を、今後5年の間に倍増させていきたいと考えています。
200名という規模の企業ながら、技術力が国内・海外の大手メーカーから高く評価されている当社。それだけに「実現不可能」と思われる製品を要求されることも珍しくありません。それを可能にしているのが、部課長を置かないフラットな課題解決型組織であり、責任を持って「こうしたい!」と手を挙げれば、仕事を任せてもらえる環境です。若手でも女性であっても例外ではなく、実際にそうして開発された製品も登場しています。コミュニケーションを重視した組織とオフィス環境でアイデアを形にしていく、チームを組んでフットワークよくプロジェクトを動かしていく…そんな「みんなでつくる独創」の姿勢が「世界のUBUKATA」を支えています。
事業内容 | ■当社は「デバイス事業」「セーフティ事業」「イノベーション事業」という3つの事業ドメインで支えられています。
■デバイス事業では約9割の国内シェアを持つ感震器や、海外でトップクラスのシェアを誇るインターナルモータープロテクター、安全スイッチ、センサーといった安全を保証する各種デバイスの開発・設計・生産・販売を行っています。 ■セーフティ事業はエンドユーザー向けに安全に関わる製品を開発・設計・生産・販売する事業で、その代表が感震器を応用した感震ライト付火災警報器の「ピオマ」です。コンセントでの充電式常備灯「ピオマここだよライト」、乾電池式の壁掛け常備灯「ピオマおしらせライト」をシリーズで開発しています。2016年12月には、地震による通電火災を防ぐ「ピオマ 感電ブレーカー」をリリースしました。 ■イノベーション事業は文字通り、原理と素材にこだわって革新的な製品を生み出す事業部門です。新たな市場を切り拓くと期待されているモジュール型プロテクターをはじめ、いくつかの野心的なプロジェクトが進められています。 |
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イノベーティブな製品を次々と開発! | 世界初や日本初、業界初となる製品を次々と送り出してきた当社の独創へのこだわりは現在でも健在です。まず当社初の一般ユーザー向け商品である感震ライト付火災警報器「ピオマ」シリーズでは、コンセントでの受電機能を備えた常備灯「ピオマここだよライト」に続き、乾電池式の壁掛け常備灯「ピオマおしらせライト」を開発。災害対策用品への注目が高まる中、さまざまなチャネルからの引合があり、ますます注目されています。
また、小型空調機器分野に特化し、当社が得意とするハーメチックシール技術を活かしたモジュール型プロテクターの開発も進めています。試作環境を整え、要求される仕様の確立に向けて、試行錯誤を繰り返しながら、若手エンジニアを中心に取り組んだ結果、世界的な冷蔵庫メーカーへの納入が決まりました。 さらに、コンプレッサーに装着され、オイルの液面をセンシングするオイルレベルセンサーも当社独自のガラス端子技術とアッセンブリ技術を使って開発。世界的なエアコンメーカーへの納入が始まっています。 |
世界戦略進行中! | エアコンなどの白物家電向けの製品を展開する当社。南米やインドなど新興国での需要はまだまだ伸びていく見込みです。全世界で1年間に生産されるエアコンは約1億2000万台。そのうち当社の製品が搭載されているのは、約5000万台程度でまだまだ伸びしろがあり、シェア拡大を目指しています。また高い国内シェアを誇る感震器の領域では、ヨーロッパや中国でマーケティングやモニタリングを行っており、今後の世界的な拡販を目指しています。さらに、ブラジルやメキシコなどの南米における冷蔵庫向け製品のマーケットに着目しており、現地法人の設立も視野に入れて製品開発や営業活動を行っています。いずれにも共通しているのは、現地のニーズに合わせ、カスタマイズされた製品を供給しようとしていること。こうした“グローカル”戦略が市場開拓におけるポイントとなっています。 |
課題解決型組織である「センター制」 | 当社は課題解決をめざすフラット型の組織を採用しています。CSセンター、バリューセンター、マネジメントセンターの3つのセンターがあり、部課長は存在しません。お客さまとコミュニケーションをとりながら新しい製品を形にしていく『CSセンター』、それを効率的に生産し、付加価値を生み出していくための『バリューセンター』、そして一連のワークフローを支援していくための『マネジメントセンター』からなり、それぞれリーダーを中心にチームを組んで仕事を進めています。お客様からの課題をスピーディに解決していくためにはどんな組織がベストか……これを問い続けてきた当社の辿りついたひとつの解決策がこうしたセンター制の組織なのです。 |
創業 | 1957(昭和32)年 9月1日 |
創立 | 1966(昭和41)年 7月7日 |
資本金 | 8000万円 |
代表者 | 代表取締役会長 生方眞哉
代表取締役社長 木村重夫 |
社長について | 1987年に工学部を卒業して入社し、理系の出身ながら営業職として活躍。顧客とのリレーションシップから導き出される商品開発のための着眼点は社内での評価も高い。2008年に40代の若さで社長に抜擢。
現在も社内外のコミュニケーションを大切にし、キャリアの有無に関わらず誰にでも声をかけています。社員と社長との距離が近いことも生方製作所の自慢のひとつです。 |
従業員数 | 215名(男160 女55) ※技術職・営業職・事務職に関わらず、女性が活躍しています。 |
事業所 | 本社・工場/愛知県名古屋市南区宝生町4-30 |
関連企業 | 米国法人 メリコン・コーポレーション
独資会社 寧波生方電器有限公司 独資会社 寧波生方美麗華電器有限公司 |
売上高 | 65.3億円(2017年3月期実績) |
主要取引先 | アイチエレック(株)
EMERSON LGエレクトロニクス サムスン電子 RECHI REGAL BELOIT サンデン(株) ダイキン工業(株) (株)デンソー 東芝キヤリア(株) 東洋キヤリア工業(株) (株)豊田自動織機 浜名湖電装(株) パナソニック(株) (株)パロマ 日立アプライアンス(株) 三菱重工業(株) 三菱電機(株) リンナイ(株) 他 約400社 |
沿革 | ●1957年9月
生方研究所を創設する。 ●1966年7月 生方製作所を創立。本格的な生産・販売活動に入る。 ●1986年2月 米国ミシガン州にMERYCON CORPORATIONを設立。 ●1998年11月 中国寧波市に合弁会社 寧波生方横店電器有限公司を設立。 ●2001年8月 中国寧波市に独資会社 寧波生方美麗華電器有限公司を設立。 ●2003年3月 「モノづくりブランドNAGOYA」に認定。 ●2004年3月 「愛知ブランド企業」に認定。 ●2006年3月 「明日の日本を支える元気なモノづくり中小企業300社」として表彰。 ●2007年4月 特許庁より平成19年度知財功労賞(経済産業大臣表彰)を受賞。 ●2016年5月 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定。 ●2017年3月 合弁会社寧波生方横店電器有限公司を持分買取により、 独資会社寧波生方電器有限公司として完全子会社化。 |