創業から125年、小岩井農場は一貫して農林畜産業をベースとした運営を継続し、痩せた土壌の不毛の原野に一本の苗木を植えることからはじめた土地は、百年を越す歴史の中で緑豊かな生産性の高い大地に変わりました。
小岩井農場は、この心を潤す豊かな大地を、「環境保全・持続型・循環型」運営により、「安全・安心・素性明らか+質の高さ」を全ての基軸として、商品・サービス・情報などを通し、社会に貢献して参ります。
私たちは、「環境保全・持続・循環型」の運営を基本に、創業から125年に渡り観光農場を経営しています。歴史的建造物や、小岩井乳業の商品により、高い認知度があります。私たちは、農業政策の変化や経済の国際化が進む中でも、農林畜産業を基礎とした企業運営を継続した結果、痩せた土壌の不毛な大地に植えた苗木は、百年以上の歴史を通して、緑豊かで生産性の高い土地になりました。私たちは、豊かな大地を今後も継続して、維持充実させていきます。そして、長年培かった技術を更に磨き、安心・安全・素性明らかで質の高い商品・サービス・情報を通じ、社会に貢献して参ります。
「小岩井」は、礎となった小野義眞、岩崎彌太郎、井上勝の名字から名づけられています。当社は自然との共生を大切に守りながら、多角的に事業を展開し、酪農事業では2000頭の牛が小岩井のブランドを支えています。私たちは、酪農・種鶏・販売事業(乳製品・卵製品・食品)、山林・緑化造園事業、観光業などの事業を行っています。また小岩井農場(岩手県雫石町)にはバイオマス発電・堆肥化プラントを設置しており、バイオマスによる自然エネルギーで循環型社会の実現に挑戦しています。その取り組み等小岩井農場全体を伝えていくのが、観光部門の役割です。全国からお越し頂くお客様に、遊戯施設(まきば園)を通してPRしています。
当社の観光部には、高校時代に訪れた農場にあこがれ、大学を卒業して入社したという逸話を持つ社員がいます。また、大学で学んだ事を活かしたい、当社で大動物の診療に携わりたい、働くイメージが湧いたなど、さまざまな理由で当社に興味を持ち、入社してきた社員がいます。オフィスが約700haに渡って点在している為、普段は互いに離れた場所で仕事をしています。また東京、仙台にも事業所がある為、特に緑化部門の担当フィールドは岩手だけに留まりませんが、社内イベントや研修等で社員同士が交流する機会も多く、とてもアットホームな会社です。
事業内容 | ◆小岩井農場の運営、管理
・動植物の育種・改良・増殖・および販売 ・農畜産品の生産・加工、および販売 ・林産品の生産・加工、および販売 ・緑化造園事業ならびに、これに関連する樹木の生産および販売 ・観光事業および旅行業、これに関連する施設の経営 ・その他上記に付帯する一切の業務 |
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設立 | 昭和13年(1938年) |
資本金 | 2億5600万円 |
従業員数 | 160名 |
売上高 | 50億円(平成28年度実績) |
代表者 | 代表取締役社長 児玉 喜一 |
事業所 | ◆東京本社
東京都千代田区丸の内二丁目5番2号(三菱ビル7階) ◆小岩井農場 岩手県岩手郡雫石町丸谷地36番地1 |
敷地面積 | 3000ha |
関連会社 | ◆小岩井農場商品株式会社
岩手県岩手郡雫石町丸谷地36番地1 ◆小岩井農産株式会社 岩手県岩手郡雫石町丸谷地36番地1 ◆小岩井乳業株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号(三菱ビル7階) |
沿革 | 1891 明治24 ● 井上勝が小岩井農場を開設
1899 明治32 ● 岩崎久彌、小岩井農場を継承 ● 家畜の育種改良に着手 ● 下総御料牧場幹部を農場経営責任者として迎える ● 植林造成を本格的に開始 1899 明治32 ~1908 明治41 ●上丸牛舎群建設 1901 明治34 ●オランダよりホルスタイン種牛、イギリスよりエアーシャ―種牛・シュロップシャ ー種緬羊、スイスよりブラウンスイス種牛輸入 1902 明治35 ● 発酵バターの市販開始 ● 育馬事業開始 1903 明治36 ● 農場本部建設 1904 明治37 ● 場内馬車鉄道設置 1905 明治38 ● 天然冷蔵庫建設 1907 明治40 ● イギリスよりサラブレッド種場輸入 ● レンガイサイロ 1909 明治42 ● 植林1,000町歩達成 1916 大正5 ● 四階倉庫建設 1933 昭和8 ● カブトヤマ号小岩井農場産駒初のダービー優勝馬となる 1938 昭和13 ● 小岩井農牧株式会社設立 1941 昭和16 ● 農場産セントライト号日本初の三冠馬となる 1948 昭和23 ● 小金井牧場開設(1966 昭和41 埼玉県狭山市に東京工場として移転) 1949 昭和24 ● 育馬事業終息 1950 昭和25 ● 農場用地解放(この年までに1,039町歩[ha]解放) 1958 昭和33 ● 馬車鉄道廃止 1962 昭和37 ● 種鶏事業本格的に開始 1965 昭和40 ● 小岩井農産株式会社設立 1967 昭和42 ● 観光事業本格的に開始 1972 昭和47 ● 緑化エンジニアリング事業開始 1976 昭和51 ● 乳業事業を分離し、キリンビール株式会社との折半出資にて小岩井乳業 株式会社設立 1977 昭和52 ● 小岩井農牧株式会社100%出資にて小岩井ファームサービス株式会社設立 1978 昭和53 ● 農場内に小岩井乳業株式会社小岩井工場完成 1980 昭和55 ● 技術研究センター発足 1992 平成4 ● 鶴ヶ台牛舎完成 1993 平成5 ● 観光部遊園地を「小岩井農場まきば園」として整備 ● まきばの天文館開設 1995 平成7 ● 岩手県森林組合などとの共同により、株式会社岩手モクアート(どんぐり コロコロ)設立 ● 小岩井農産株式会社で人材活用ビジネス事業開始 1996 平成8 ● 場内建造物9棟、国登録有形文化財となる 1998 平成10 ● 農場たまご事業開始 ● 農場商品販売事業本格的に開始 2001 平成13 ● ISO14001取得 ● 小岩井ファームサービス株式会社製菓・製パン工場、農場内に完成 2002 平成14 ● ISO9001取得(環境緑化部) ● 東京丸の内・丸ビルに「西洋御膳フレミナール小岩井」開業 2003 平成15 ● 植木植物園開園 2006 平成18 ● 雫石町・三菱重工株式会社等との共同により設立した「株式会社 バイオマスパワーしずくいし」のバイオマス発電施設が稼働開始 2008 平成20 ● 小岩井ファームサービス株式会社に農場商品販売事業を統合し、 小岩井農場商品株式会社に社名変更 ● まきば園内に乳加工施設「ミルク館」を建設し、乳加工販売事業を 開始 2010 平成22 ● JR東京駅構内に「小岩井農場エキュート東京店」を開業 2011 平成23 ● 東京駒込・東洋文庫内にレストラン「オリエント・カフェ」を開業 |