リクナビ2013

「働く」を考えるためのリクナビ流自己分析

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まずは自分を知ることから!「働く」を考えるためのリクナビ流自己分析

 自分の長所や短所、興味、関心が整理できなければ、卒業後の仕事やキャリアを考えることは難しい。 なぜなら、「どんな仕事に興味があるのか」「社会に生かせそうな力は何か」「何にやりがいを感じるのか」といった疑問に対する自分なりの答えが、仕事選びの基準やイキイキと働く原動力になるからだ。自分の長所や短所、興味、関心を客観的に整理するのが自己分析。自分に合った仕事・キャリアを考えるために、まずは自分を知ることから始めよう。

自己分析はなぜ必要? インタビュー@ 法政大学教授・宮城まり子さん

宮城まり子さん

どんなふうに生きていきたいか─自分自身の答えなしには、納得できる仕事に出合えない

みやぎ・まりこ●法政大学キャリアデザイン学部教授。臨床心理士。慶應義塾大学文学部心理学科卒業、早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。病院臨床(精神科、小児科)、産能大学経営情報学部助教授、カリフォルニア州立大学大学院キャリアカウンセリングコースへの研究留学、立正大学心理学部教授を経て、2008年4月より現職。11年4月より法政大学キャリアセンター長を兼任。臨床心理学、生涯発達心理学、キャリア心理学、産業心理学を専門領域とし、キャリア開発支援とキャリアカウンセリングをテーマに研究する一方、講演活動や企業のキャリア研修などの講師としても活躍中。

 「イメージと違っていたからやめたい」「仕事が合わないから異動したい」─私がスーパーバイザーとしてかかわっている企業のキャリア相談室に多く寄せられる、新入社員からの相談です。新入社員研修を終えたばかりの時期にこのような相談を寄せる人が増えていますが、そこには自己理解の浅さを感じずにはいられません。「自分はどんな力を持っていて、それを生かせる仕事は何か」「その会社は、自分の価値観や志向に合っているのか」などについて真剣に考えられていれば避けられたはずなのです。

 何のために働くのか、どんな職業を通して自分を生かしていきたいのかを考える。これが、自己分析の原点です。「大手だから」「有名だから」「説明会で会った人事の方の雰囲気がよかったから」など、周りの情報に振り回されるのではなく、自分自身の基準で判断する。そのためには、まず何よりも自分自身について理解を深めることが不可欠です。

 自己理解を深めるために、考えてほしいことは6つあります。1つ目は、「今後、自分はどうありたいか」。5〜10年後のありたい姿とは? その中で何をしたいのか? これをまず考えてみましょう。次に、「興味・関心、好きなことは何か」、「強みや社会で生かしたい力は何か」、反対に「弱みや欠けている力は何か」、「働く上で、あるいは生きる上で大事にしたい価値観は何か」。そして最後に「では、これからどう行動するのか」。強みを生かせる場をどうやって探すのか、弱みをこれからの大学生活でどう改善し、補っていくのかなどを考えていくのです。キャリアは行動する中でしか作られません。パソコンで企業の情報や仕事について調べるだけではなく、関心のある分野で働く社会人に会ったり、資格取得や語学のスコアアップ、多様な言語の学習、インターンシップなど何かにチャレンジし、行動する中で、大事にしたい価値観や力を生かせる場を見つけてほしいと思います。

 しかし、自分について一人で考えるのには限界があります。皆さんには、ぜひ他人の視点を大事にしてほしいと思います。私の下で学ぶ学生さんたちに自己理解の第一歩として勧めているのは、保護者へのインタビューです。保護者は最も身近な「働く人」。どんなふうに働いているのか、働いているとどんなことがあるのか、何を感じるのかなどを聞いてみて、自分なりに働くことの意味や役割、責任、楽しさ、つらさなどを考えてみる。そして、自分ならどんなことに楽しみややりがいを感じるだろうか、聞いた仕事に自分は合っているのだろうかなどと考える。さらに、保護者だけでなく大学の先輩や兄弟など、多様な「働く人」から話を聞き、考えを整理する。これを繰り返すことで自己理解が深まっていくのです。

自己分析は就職活動のためだけにやるものではない

 先ほど紹介した6つの視点は、本来なら大学入学直後から意識してほしいものです。社会に出たら自分をどう生かしていきたいのか、そのために大学生活をどう過ごすのか。強みをどう伸ばし、弱みをどうカバーしていくか…これらを考えることで大学生活の目標が見えてくるはず。そして、就職活動中も就職してからも、何度も見直してほしい。就職活動中はさまざまな人の意見を聞いたり、選考を受ける中で自分の新たな側面が見えてくることもあります。内容を塗り替えるつもりで何度も自己分析してほしいですね。就職後も、ライフステージやキャリアステージによって働く目的や価値観は変化しますので、その都度見直してほしいと思います。

 これから進路を考えていく上では、これまでの狭い限られた経験から自分を決めつけないようにしてください。人にはチャンスを与えられて新たに伸びる部分が多分にあります。向き・不向きを自分で決めつけてしまうのは、自分の選択肢を狭めているのも同然。進路を考える初期段階では、興味・関心を絞り込まず、広く好奇心を持って仕事や業界を探索してください。進路選びや就職活動では大変なこともたくさんありますが、どんなにつらい経験でも、それを乗り越えることから得られるものは社会に出てから必ず生かされます。苦労からしか人は成長しません。たとえ失敗や挫折をしても、そこから何を学んだかを考え、次の行動に生かしてほしいと思います。

宮城さんが考える自己分析のポイント
Point1
他人の意見を
大事にする

生き方、働く意味を考えるときはもちろん、自分自身の特徴を考える際も他人の視点は重要です。自分のことは意外と見えておらず、人に指摘されて初めて気づくこともありますから。家族や親しい友人だけでなく、それほど深い関係ではない友人、ゼミの先生など、さまざまな人に「いいところ」と「改善点」を出してもらい、自分自身を客観的に眺めてみる。そうすると、自分自身の特徴や価値観が見えてくるはずです。

Point2
マイナス面ばかりに
目を向けない

学生さんを見ていると、先に自分の欠点に目を向けがちな人が多いように思います。意識的に「いいところ」に目を向けるようにしましょう。ほかの人と比べて優れていることでなくても構いません。ささいなことや、自分では当たり前にやっていたこと、ほかの人からほめられた経験など、人から見ると十分強みになりうることがあります。まず何よりもプラス面に多く意識を向けるよう心掛けるとよいでしょう。「いいところ」のない人はいません。また、一見弱点に見えることも、反対に考えると長所になることもたくさんあります。

Point3
「社会にどう生かせるのか」
という視点を忘れずに

自分の「いいところ」を考えるときは、「それを社会にどう生かせるのか」「どう仕事に結びつけるのか」という視点を忘れないでください。就職するには、自分がどんな人間で、自分の力をどう生かし貢献したいのかを企業に伝えて自分のことをわかってもらわなければなりません。そして、「仕事でこの人が持っている能力をどう発揮できるのか」が具体的にイメージできなければ、企業に「うちに来てほしい」とは思ってもらえません。自分の特徴は社会にどう生かせるのか、さらにはその裏付けとしてこれまでどんな経験をしたのかなど、具体的な根拠まで整理しましょう。自分の特徴は社会にどう生かせるのか、さらにはその裏付けとしてこれまでどんな経験をしたのかなど、具体的な根拠まで整理しましょう。

リクナビ流自己分析シートで「社会で生かせそうな力」を探ってみよう!
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